2013年11月13日水曜日

カーディガン完成 - ウルスラの新世界カーディガン

この秋から新しい仕事を始め、生活のリズムがすっかり変わりました。
それでも毎朝出勤前にヨガをやったり、編み物の時間を確保するためにあれこれ工夫したり、生活にメリハリができて今のところいい感じです。

暑かった夏の終わりから編み始めていたカーディガンがようやく完成しました。


昨年12月に出版されたKate Daviesさんの本『Colours of Shetland』からUrsula Cardiganです。彼女のデザインは身近な自然や伝統、歴史などにインスパイアされていて、ひとつひとつにストーリーがあるのがとても魅力的です。

私は発売初日に注文して、ありがたいことに直筆サイン本を送っていただき、以来ずーっと眺めていたのですが、ようやくウェアが編めました。

とはいえ、本の中にも「このカーディガンは本のなかで最もチャレンジングなデザイン」と書かれているように、私には難易度が高かった・・・。

まずはいつものようにスワッチを編んで色を決めて編み始めたのですが、身頃も半分くらい編んでしまってからどうしても色合わせが気に入らなくなり、全部ほどいて編み直したり。

袖も両方とも編んでしまってから「やっぱりもう少し長めにしたい」と思ってまたほどいて。そして最後に苦手な前立てと衿のゴム編みを何度もやり直し。

いつも以上になかなか進みませんでした。

さらに初めて遭遇するテクニックもありました。それは袖山の編み方。引き返し編みで形を作りながら編んでいくのですが、パターンには「キャロル・サンデイのショートロウで」と書かれています。実は今までショートロウ=ラップ&ターンのことだと思っていたので、ショートロウにいくつかの種類があるなんて驚きでした。

で、検索しながらなんとか挑戦。キャロルさん曰く「日本の引き返し編みに似ている」そうです。恥ずかしながら日本の引き返し編みに詳しくないのでよく分からないのですが、やり方自体はそれほど難しくなかったですよ。むしろ楽しめました。


気に入ったのが前立ての始末のしかた。ボタン穴を開けずにゴム編みし、糸始末やブロッキングが済んでから、最後に前立ての裏側にリボンを縫いつけます。

こうすることで着ているうちにボタン穴が大きく広がったり前立てが伸びてしまうのが防げるのですね。裏側からリボンで補強することで下手なゴム編みも多少は形がしゃんとなって見えて、うれしいです。

リボンを探すのも楽しかったし、この方法はこれからも使っていきたいな。


左右の身頃をとめるのは透明スナップで。ボタンは飾りボタンです。1920年代のアンティークのチェコ・ガラスのボタンをつけました。

作業的にはけっこう手間だけど、手間を惜しんではいけないと自分を戒めながら頑張りましたよ(笑)。


新しいことにたくさん出会えたパターン。またひとつお気に入りが増えました。そんな訳で「新世界カーディガン」と命名しました。



2013年9月29日日曜日

帽子完成 - Purl Beret(究極のシンプル・ベレー)

編み物を始め、Ravelryや英文パターンに挑戦し始めてから、これまで見たこともなかったのにいきなり日常的に使用する英単語トップ・スリーに急上昇してしまったワードは「purl」=裏編み ではないかと思うのです。

今までだったら「パール」と聞けば「ああ、真珠ね」と思うばかりだったのが、今じゃ反射的に「裏編み」。というか、Pの一文字だけでそれはすでに私の中ではパーキングではなく裏編みを意味している、というくらい。

というわけでニューヨークはマンハッタンにある(らしい)おしゃれな手芸屋さん「Purl Soho」は死ぬまでに一度は行ってみたい場所ですが、そのブログ「Purl Bee」(裏編みバチ?)からベレー帽を編みました。


ご覧の通り名前は「裏編みベレー」ですが、ゴム編みのブリム以外はすべてメリヤス編み。パターンにも「P」はほとんど出てこないのですが、ま、細かいことは気にせず、Purl SohoのベレーだからPurl Beretなんだ、ということで。

糸は鬼平ベストの残りのHolst Garn Coast。50グラム玉を3つ買って、ベストと帽子を編んでまだ余っているのですから、ちょっと得した気分♪

難しいテクニックは一切なし。あ、てっぺんのポッチはi-cordだけどそれだけ。これ以上ないくらいシンプルな帽子なんです。だけど普段使うにはこんなベレーもいいな。編んでいても楽しかったです。

パターンではゴム編みからてっぺんまですべて3.25mmの針で編む指定ですが、多くの人が指摘しているように出来上がりがブカブカになる可能性が。頭の大きさにもよりますが。キュッとしたかぶり心地をお望みでしたら、ゴム編み部分だけ2mmで編むなど工夫が必要かもしれません。本体の高さもパターンより少し長めに編みました。パターン通りだと平べったい感じの帽子になるみたいです。

パターン自体シンプルなだけに各自工夫してね、ということなのかな。

とはいえ、たまにはこういう極限までそぎ落としたワビサビな編み物もいいものです。禅に通じるものがある(笑)。


2013年9月23日月曜日

ミトン完成 - 夏の終わりミトン


今さらですが、今年の夏は暑かった。暑すぎて夏バテして体調までおかしくなって病院のお世話になるなんて経験は生まれて初めてだったので自分でも驚きました。冬生まれのくせに寒いのが苦手で、どちらかというと暑いほうが得意だと思っていただけに、余計にです。

で、暑さのせいで脳みそも少し融けたのか、編み物のほうはトーンダウン。しばらく編み針を持たない日が続き、元々飽きっぽい性格なので「あー、ついに編み物飽きちゃったのかな私」と思ったり。

ところが8月が終わり9月の声を聞いた途端、残暑というには控えめすぎるほど真夏と同じくらい毎日暑いのに、突然スイッチが入ったように編みたくなりました。100%ウールのあったか毛糸をね。手持ちの毛糸を見直して、何を編もうかなとウキウキ考えたり、本やRavelryを眺めてはニヤニヤしたり、毛糸屋さんのサイトを穴があくほど見つめたり。

なんだ飽きてなかったんだ、ようし、編むぞー!と気分も新たに編み始め。ちょっと離れてみて思った。やっぱり編み物っておもしろい。

てなわけで、ミトンを編みました。


春に編んだフェアアイル・ベストの毛糸が余っていたので、それを使いました。パターンはKate Daviesさんの本『Colours of Shetland』から Ursula Mittensです。本来ならばこのミトンには可愛らしいお花のモチーフが編み込まれているのですが、まだ9月の初めの暑い時期に編み始めたため、涼しげな感じがいいなーとあれこれやっているうちに、フェアアイルの伝統的なモチーフのなかから木のモチーフを見つけ、パターンに合うように少しアレンジして編み込んでみました。色も涼しげに。というか、要するにブルーとグリーンが好きなんですよね。ちょっとファミリーマートっぽいなと思いつつ(笑)。


親指の色も大好きなブルー。
オリジナル・デザインではないけれど、オリジナル風味のアレンジを効かせた夏の終わりのミトンが出来上がりました。寒くなるのが待ち遠しくなります。



2013年9月12日木曜日

ニットが似合うロック・スターは誰だ その6

昨日、とある古着屋さんに入ったら、ザ・クラッシュの『ロンドン・コーリング』という曲が流れていました。今年の春、Ravelryで「ロンドン・カウリング」という名前のカウル(ネックウォーマー)を発見し、矢も楯もたまらずパターンを買って編んだことがあるほど、クラッシュは大好きなバンド。いや、好きなんてレベルじゃないくらい好きなのです。

クラッシュは1970〜80年代に活動したパンク・バンドですが、先日彼らのオリジナル・アルバムやレア音源を集めた豪華ボックス・セットが発売されたばかりで、このところ彼らのことを考えることが多かったので、昨日の予期せぬ邂逅には驚き、喜びました。

このささやかな編み物ブログでこれ以上熱く語るのは控えようと思いますが、そういうことってないですか?

ある人物なり、物事なり、とにかく気になって頻繁に考えたりしていると、どういう訳かその本人や関連する物事などが続けさまに自分の周囲に現れるような気がすること。まあ、いつも気にしているから注意が行くわけで、不思議現象でもなんでもなくて当たり前といえば当たり前なのですが、単純な私はけっこう「あ、これって運命なんだわ!」とか思ったりしてしまいます。

それで、このところ私のなかではクラッシュ熱が再燃しています。歩いているとき、編み物をしているとき、彼らの音楽を聴くと必ず熱くノリノリになれるのです。

とはいえ、残念ながら今までニットウェアを着た彼らを見たことがなくて、というかセーターなど絶対に着そうもないので(笑)、このコーナーに登場させるのは最初から諦めていたのですが、ずっと心に思っていた効果が出たのでしょう、こんな画像を見つけました!


若き日のジョー・ストラマー。クラッシュを結成する以前、The 101'ersというバンドにいた当時の写真です。襟元からちょっとのぞいているセーターかベストらしきもの、これって、アレですよね、フェアアイルですよね???

それにしてもパンクに出会う前とはいえ、フェアアイルのセーターをさり気なく着こなすあたり、さすが英国紳士という気がします(笑)。お父さんが外交官で、おそらくはきちんとした家庭で育った彼ですから、子どもの頃からこうした伝統的なニットに親しんでいたのかな。

でも残念ながら見つけたのはこの写真一枚。これだけではニットが似合うかどうかの判断材料には不十分なのは分かっているのですが、なんだかとてもうれしくて、記事にしてしまいました。(画像の元記事はこちら

2013年8月26日月曜日

ベスト完成 - 110グラムの鬼平ベスト

あんなに暑かった毎日が、まるでハサミでぱちんと切ったように秋に変わりました。いや、それは単なる気のせいで、もしかすると再び厳しい残暑が戻ってくるかもしれません。それでも心のどこかで過ぎ行く夏を惜しむような、ちょっと気が早いけどそんな気分に浸っています。

それほど気候の変化が急激ですよね。

久しぶりにウェアを編みました。



梅雨まっさかりの6月。所用で深川のほうに行った際、かねてから気になっていた清澄白河の onnellinenさんを訪れました。毛糸屋さんではなくて、北欧や日本のすてきなものを集めた雑貨屋さんです。この手のおしゃれな雑貨屋さんというのは、小心者の私には、ときどきおしゃれ過ぎて敷居が高く感じられることもあるのですが(汗)、このお店はとってもセンスが良いのに居心地がよくて、大好きになりました。

それはおそらく気さくに話してくださる店主さんの人柄に寄るところが大きいと思います。それと、セレクトされている商品が、生活に根ざしたものとおしゃれで個性的なものと、絶妙なバランスで並んでいるからではないかと思うのです。

それからやっぱり「場所」も影響しているのかな。

『鬼平犯科帳』の愛読者の私(テレビドラマじゃなくて原作のほうね)。この夏もほぼ全巻読み直してしまった(笑)。深川という土地は鬼平の舞台になっていて、いまだにそこかしこに江戸情緒が感じられるというか、なんかその辺に粂八が歩いていそうな(笑)、そんな気がするのです。江戸の庶民の気取らない賑わいが、ここには確かに残っています。

ちなみに清澄白河はおしゃれなお店がたくさん! 特に古本屋さんの「しまぶっく」さんはオーナーさんと読書の趣味が似ているみたいで、お店ごと買って帰りたくなるくらい。

話は逸れましたが、onnellinenに入ると左側の壁に毛糸のコーナーがありました。これから夏という季節外れでしたので、並んでいるのはウールとコットンが半々のデンマークの糸「Holst Garn Coast」。その横にサンプルのベストが飾られていて、触ってみるとその柔らかさ、心地よさ、軽さにびっくり! 私の驚きを感じ取ったのか(笑)、店主さんが話しかけてくださって、「これ3玉(150g)で編めちゃうんですよ」と教えてくださいました。

その後も「歳を取ると軽い服がうれしくてねえ」などとおばあちゃんみたいな会話を楽しんだりして、気がつけばかなり長いことおしゃべりしていました。結局、最初に目に入ったブルーの糸を3玉購入。ベストのパターンもいただいてきました。

それから2か月以上が経過。みるみる暑くなり、編み物のペースが落ち、途中違うクラフトに夢中になったりして、ようやく完成しました!



パターンはお店と同じく、シンプルだけどセンスのいいデザイン。誰にでも編めて誰にでも似合い、誰でもおしゃれに見えるベストだと思う。使うのは表編みと裏編みだけ。脇の市松模様と、襟元のかのこ編みが程よいアクセントです。前身頃のほうが幅が広いので、着ると自然なドレープが生まれます。

パターンでは前と後ろの身頃を別々に編んで最後にとじる指定でしたが、とじはぎが苦手な私は裾から脇下まで輪編みでぐるぐると編んでから前後に分けて往復編み、肩だけつなぎました。常に極力シームレスを心がけるヘタレな私。




ただし、作り目は別糸で作っておいて、最後にほどき、i-cord bind offで仕上げました。ここがこだわり、かな。300目以上あるので、2日間かかりましたけど。




あ、それとサンプルのサイズが私にはかなり大きい感じだったので、目数を1割ほど減らしました。いただいたA4ペラのパターンは相当ざっくりとした書き方(笑)で、おかげで私もアレンジを楽しめました。こういうゆるい感じ、好きだなあ。

3玉で編めますよということでしたが、出来上がってみたら糸がだいぶ余りました。指定より小さく編んだしね。試しに重さを計ってみたら110グラムでした。これは、かなり、軽い! 余った糸でまだ何か編めそうです。この糸、気に入りました。最高。



そしてこのベスト、もう少し涼しくなったら活躍すること必定。シャツに合わせてもよし、タートルネックのセーターに合わせてもよし、ボーダーのカットソーなんかも似合いそうな、

(まさに鬼平のように懐の深い......)
このことである。

↑池波先生の文体を真似てみました(笑)。読んだことある人にはきっと分かると思う(笑)。

2013年7月31日水曜日

ペットボトル・カバー完成 - 手寂しい人のBishi

今回の乗り鉄の旅には編みかけのプロジェクトを持って行きませんでした。

理由は、飛行機に乗るから。荷物はコンパクトにまとめて、すべて機内持ち込みにする予定でしたから、編み針が持ち込み可なのかどうか、いまひとつ自信がなかったためです。

国土交通省の「機内持込・お預け手荷物における危険物について」というページには危険物の代表例というリストが掲載されていて、液体や電池などの持ち込みの可否が並び、その下に「以下、凶器」(!)とあってそのうちの「先端が著しく尖っている物」の項目にアイスピックや注射針とともに我らが編み針も堂々エントリされています。それでも「持ち込み」「お預け」両方とも○になっていて、一瞬「あ、持ち込みOKなんだ」と思うのですが、備考欄には「先端が鋭利など凶器となり得ると判断したものは持込不可」などと物騒な記述が。。。

そもそも先端が鋭利ではない編み針って、どんなものでしょう?
鋭利か鋭利でないかの差はどこにあるの?
例えばaddiの輪針だったら、レースは鋭利だけどターボはOK、みたいなそんな区別?

いやいや、そんなマニアックな違いを検査員の方ができるとは思えないし(笑)。

というわけで旅の間、編み物はやらないことにして出発したのでした。

だけどねえ、しばらくすると、ムズムズ、してくるんですよ。特にちょっとした電車の待ち時間とか食後にコーヒー飲んでほっとひと息ついた後とか。

禁煙をした友人が「タバコを吸えないのが苦しいんじゃなくて、なんとなく口寂しいのが辛かった」と言っていました。私は喫煙者ではないのでその気持ちは理解できませんが、だけどこの状態は間違いなく「手寂しい」と言えるよねと思いました。

それで我慢できなくなって、でも駅前に手芸店がなかったので、100円ショップに飛び込んで、糸と輪針を購入。これって立派な病気だね(笑)。

買ったのはダイソーの Spicy Linen という糸。スパイシーリネンといってもアクリル82%、リネン18%のものです。電車の時間が迫っていたのであまり深いことは考えず、ブルーの糸と4.5mm*40cmの輪針をそそくさと買い込んだのでした。

ようやく禁断症状も落ち着いて、早速適当にミニマフラーなど編んでみようと思ったのですが、残念ながらゴワゴワした感じの糸で、首に巻いたら首が切れそうな気がしたので、結局マフラーは断念して、そのまま東京に持ち帰り、Ravelryでパターンを探して編み直しました。あーあ、我ながら、何やってんだか。

それで作ったのがこれです。


得体の知れないパイナップル状のバッグ。使い方はこうです。


ペットボトル・ホルダー。以前から欲しいなと思っていたのですが、検索してもかぎ針編みのものが主流みたいで、かぎ針苦手な私はちょっと敬遠していたのです。

だけどこれは作り目以外は棒針編み♪ しかもほとんどシームレス。とっても簡単でした。パターンはこちら。Bishiという名前です。

初めて遭遇した技法は作り目だけでした。かぎ針で作るやり方で、パターンには「Emily Ocker’s Cast on」と書いてあり、見慣れない名称に一瞬怖じ気づきましたが、やり方通りに試してみたら、何のことはない、私がかぎ針で唯一作れる(笑)円形のアクリルたわしとほぼ同じ作り目のやり方でした。

Emily Ocker’s Cast onのチュートリアルはこちら


パターンではハンドル部分が長くて、肩にかけたり、斜めがけできるようになっていましたが、私は短く手提げ風に。残念なのは1玉でできなかったこと。後少しというところで2玉目に突入してしまいました。

まだまだウールの毛糸を触るには暑い日々が続きます。こういう小物を編んでみるのも楽しいなと思いました。

2013年7月26日金曜日

ベスト完成 - 野原のエジソン・ベスト

(この先閲覧注意!暑苦しいです 笑)
ついにブロッキングも終わり、完成しました!



感無量であります。結局仕上げの段階(肩はぎ、襟ぐり・袖ぐり・裾のゴム編み、糸始末・・・)に余裕で2週間以上を要しました。細かい作業が続くので、一日でできる量が限られてしまいます。無理に一気にやろうとするとどうしても雑になる。なので毎日ちょっとずつ。否が応でも「大作を編んでいる!」感に浸ることができます。これもけっこう楽しい。初心者レベルだとやることすべてがハードルに感じられるので、ある意味オトクです。ほら、ヨガの先生が「体の硬い人のほうが"少しずつ柔らかくなっていく"過程を長く味わえるのでオトク」などと言う、アレと同じですな。何事も考え方次第。

いつもはウンザリするほど苦手な糸始末も、なぜかフェアアイルだと楽しめました。色がいっぱいあるからかな? これはうれしい発見でした。

思えばCraftsyのクラスにエントリしたのが今年の2月。ビデオレッスンで勉強して、スワッチを延々編み続け、毛糸が届いたのが5月の半ば。
着想から完成まで半年近くかかった計算になります。


以下、備忘録的なメモを少し。
パターンから変更した点は次の通り;

  1. 指定糸はDKだったがfingering(中細)に変えた
  2. その結果、横ゲージはなんとか合わせたが縦ゲージが合わなかったので、段数を適当に増やした
  3. 段数を変えると袖ぐり、襟ぐりの減らし目部分のチャートも変わってしまうので、エクセルでチャートを作って編んだ
  4. パターンでは裾のゴム編みから編み始めるのだが、ゴム編み部分で最終的な丈の微調整をしたいなと思い、別糸で本体から編み始め、最後にリブを編んだ
  5. 仕上げは一目ゴム編み止めにした

[参考]
間違いなくまた同じような経験をするであろう自分に向けてメモを残しておきます。
指定糸と違う太さで編む場合の対応方法(笑)。

パターンで指定されたゲージ= 26目 / 4インチ(10cm)= 6.5目 / 1インチ
私のゲージ= 30目 / 4インチ(10cm)= 7.5目 / 1インチ

それで作りたいサイズが 32インチだとする。

パターン通りのゲージだと 32 x 6.5 = 208 で208目作り目をすればいいのだが、私のゲージだと 32 x 7.5 = 240 なので240目必要になる。

*これが一般的な計算方法なのか、そもそも正しい方法なのか、申し訳ないですが私にはわかりません。ただ、海外パターンの場合、そうやって必要な作り目数を算出すると、だいたいそれに近い数のサイズが存在するので、あとはそっちを参照しながら編めばいいということになります。サイズ展開が多いパターンはこういうときにも便利です。

以上、備忘録終わり。




初めてのフェアアイル、こんなに多くの色を複雑に編み込むベストで、キットを購入するのでもなく、本の配色を使ったり一部アレンジするのでもなく、いきなりオリジナルのカラーワークに挑戦したのは無謀だったかもしれません。何度かスワッチを編んで頑張りましたが、出来上がったものはやはり完成度が高いとはお世辞にも言えず、課題はたくさん残りました。でも、それでも充実感でいっぱいです。


春先に考えた配色なので、イメージとしては春の野原。雑草とか、いろいろな植物が一斉に芽生えて、ところどころ小さな花が咲いているみたいな。自分のなかではそういうイメージで編みました。

あと、パターンは伝統的なフェアアイルのモチーフを使っているのですが、シルエットは現代的というか、身体にきれいに沿うデザインなのもうれしかった。ガバッとした袋っぽくならなかったところがお気に入り。


そしてCraftsyのこのクラス、私にはとてもよかったです。英語であること、添削などがないこと、などなど障害は多いけれど、自分にはこんなゆるい感じのやり方が合っているのだなと認識しました。

何かひとつ作業をするときでもMary Jane先生は考えられるいくつかの方法を紹介して「私はこの方法が好きだけど、あなたは自分に合う方法でやってね」と。すべてこのスタンス。そして最後にこう付け加えてました。「これはあなたのプロジェクトなんだから」。
フェアアイルという伝統的な編み物だからと身構えず、自分らしく編むというところが共感できました。

そういうMary Jane先生はビデオレッスンのなかで編む実演をしていて、なんと色を間違えて編んじゃったのです! 本番なのに「きゃー間違えちゃった てへぺろ☆」みたいになってて、「これはこれでキュートだから直さないの。完璧主義の人は直してね。ウフ♪」みたいな。

ま、アレですよ。それが人生ってもんですよ。間違いから学ぶこともある。というか、間違いからのほうが多くを学べるんじゃないかな。と歳を重ねるとそう思う(笑)。

「失敗は成功の母」の言葉を残したエジソンに敬意を表して、野原のエジソン・ベストと命名することにします。愛称はエジソンくん(笑)。

エジソンくんを仕上げて、さすがにお腹いっぱいになったので、次はあまり考えずに編めるものにしようと思っていたのに、実はこっそりまたスワッチ編み始めてしまいました。さすがに真夏だよ暑いよと頭では理解しているのに身体が言うことを聞きません。どうしよう・・・。

2013年7月24日水曜日

飛騨高山 乗り鉄の旅



ふらりと一人旅をしてきました。
JR高山線で行く飛騨高山の旅です。

以前から高山線からの車窓の風景に憧れていたんですよね。で、ちょっとだけ時間ができたので、行ってみました。

まずは成田から名古屋まで飛行機で。周囲からは「空港までの時間とかを考えたら、新幹線のほうが断然早いじゃないか」と散々言われました。ええ、そうなんですけど、新幹線や高速バスのほうが私の住んでいるところからは明らかに便利なんですけど。

だけど空港が好きなんだもん。飛行機が好きなのさ。飛行機に乗りたい気分だったのよー!

そして名古屋駅で最終目的地である富山までの切符を買います。普通乗車券です。特急券は買いません。今回は「各駅停車」だけを乗り継ぐ旅なのです。ふふふ、まるでテレビの旅番組みたい。

あまり知られていませんが、乗車区間が100kmを超えるJRの乗車券は、途中何度でも途中下車が可能です。(東京、大阪などの大都市圏は途中下車できません)
その際、自動改札を使わずに、駅員さんに「途中下車したいんですけど」と言うと切符に駅名入りの小さなはんこを押してくれて(面倒くさいのか押してくれない駅もあるけど)、再び乗車するときは切符を見せればOK。しかも200kmを超えると有効期間は2日間、400kmでは3日間になるので、途中で宿泊も可能です。

そして、高山線の各駅停車は本数がそれほど多くないので、時刻表を見ながらどの駅でどれくらいの時間途中下車できるか、を考えるのが至福のとき♪



私は特に鉄ガール(笑)というわけではないのですが、乗り物が好きなんです。あと、時刻表を眺めるのもけっこう好き(笑)。目的地まで新幹線でぴゅーっと行って、そこで観光を楽しむというよりは、そこに至る過程を楽しむのが好きです。だからバイク旅も好き。無駄がいっぱいあるから。おかげで大事な観光スポットを見落とすこともよくあるけど。それはそれでいいと思ってる。あ、でも、ガイドブックとかは買わないんですが、駅に着くとたいてい観光案内所みたいなものがあるので、そこで簡単な地図をもらって、ついでにオススメの場所を聞いたりして、地元の人に聞きまくるタイプです。

というわけで、高山線の旅、車窓の眺めが想像以上に素晴らしいー!
高山が朝市などで有名な観光地ですが、私は「飛騨古川」というところが気に入りました。高山に比べると観光客も少なめですが、古い町並みが残されていて、しかもお土産屋さんも少なくて保存地区っぽくなくて、生活が息づいている感じ。しっとりとしたいい町でした。(写真も飛騨古川で撮影したものです)

2013年6月7日金曜日

スティークを切る


ようやくスティークの補強 by かぎ針編みが終了しました。
何度もほどいては編んで、の繰り返し。かぎ針にももう少し慣れたいところです。

そしてここからがお楽しみ! いよいよ補強した部分のちょうど真ん中をハサミで切るのです。Mary Jane先生Kate先生もここが楽しいのよ!みたいにおっしゃっていましたが、わ、私にはひたすら恐怖。。。

切ったら取り返しがつかないよね? シェットランドヤーンはスティッキー(粘っこい)だからほどけませんという前評判に反して、私のだけタララーッとほどけちゃったらどうしよう。。。などと悩むこと1日と数時間。ついに観念しました。


ジョキッとハサミを入れました。怖いので1目ずつゆっくりとカット。そのたびに「ヒイ!」なんて妙な声が出てしまいます。


カットした部分の断面。今のところタララン♪とほどけることはないみたい。
今のところね。でもまだ怖いので切ったところになるべく不用意に触らないようにして・・・。


カット終了。ウェディングケーキをカットしたこともない私が毛糸のベストを切るなんて(笑)。ドキドキの初体験!

そしてやっと形がベストらしくなった!


カット後はこうなりました。かぎ針補強式のいいところは、スティークを編むのが少なくて済むこと。私は8目編んで真ん中をカットしました。Kate先生方式だとさらに少なく5目。こちらもいつか挑戦してみたいです。

それにしても、ふう。。。大汗かきました。

この後は肩をはいで、衿と袖ぐりと裾のゴム編みをやって、糸始末して、ブロッキングして完成。のハズ。だけど、白状してしまうと、実はメリヤスはぎっていまだ未経験なのです(笑)。これでまた数日を要するな。だって今日はカットだけで力尽きたもん。

2013年6月5日水曜日

スティーク

はじめてのフェアアイル・ベスト、ついに本体がだいたい編めました。


ここ数日は暑いですが、それまでは朝晩けっこう涼しくて、ウールを編むのも快適だったんです。ただ、さすがに昨日あたりからシェットランドヤーンの実力を痛感しております。保温力がハンパないです(笑)。

たくさんの色でいろいろなパターンを編み込んでいくのは非常に楽しいです。ちょっと中毒性があるというか。もっとゆっくり編んでもよかったのに、ここまで来てみたら意外とスピード・ニッティングでした。


私は編み物の道具をあまり持っていなくて、ステッチマーカーも持っていないので、今までは余り糸の切れ端を輪っかにしたのをずーっと使っていたのですが、CraftsyのMary Jane先生がビデオレッスンのなかで絶賛していたので、上の段数リングを買いました。

それと肩の目を休ませている両開きほつれ止め。「クロバーのこれ、最高よ!」とわざわざメーカー名まで挙げて絶賛したのはこの2点だけだったのです。

確かに専用のいい道具を使うと便利だし、使いやすいし、自分が編み物上手になったような変な錯覚を覚えます。


そしてここからがフェアアイルの醍醐味。フェアアイルは編み込みを多用するために身頃を前後に分けて往復編みせず、グルグルとチューブ状の身頃を輪編みにしていき、その後、袖と襟の部分を切って穴を開けてゴム編みをするのです。そのほうがずっと表編みで進められて簡単&速い。

最初に知ったときは「なんという不思議な作り方なのか」と驚いたのですが、自分で実際やってみるととても合理的で実践的な編み方であることがわかりました。

袖と襟を切って穴を開けるなんてとても乱暴な感じですが、切っても差し支えないようにスティークと呼ばれる縫い代のようなものを編んでおいて、そこを切ります。

スティークは文字通りはさみでチョキンと「切る」のです。切ったところをそのままにしておくと編み目ですから普通はほどけていきますよね? でもシェットランドヤーンはMary Jane先生いわくとても「sticky」(ねばねばする)糸なので、切ってもスルスルほどけることはありません。

ないけれども一応ほどけないように対策が必要なんですよね。

で、いろいろと調べてみると、スティークを三つ折りにしてまつるというのが一般的みたいなのですが、Craftsyにはこのやり方出てきません。。Mary Jane先生が紹介したやり方は次の3つ;
  1. かぎ針編みで切る部分を補強してから切る
  2. ミシンでだーっと縫ってから切る
  3. 手縫いでコツコツと縫ってから切る
以上。ミシンでがーっと縫っちゃうのもすごいなと思ったのですが、ミシン苦手だし、Mary Jane先生が推奨していたかぎ針編み方式を採用しました。


ただし、詳しいやり方は憧れのKate Daviesさんのチュートリアルを参考にしました。このチュートリアル、とてもわかりやすいです。Kateさんもかぎ針編み派。

でも・・・慣れないかぎ針に悪戦苦闘中です。このあとここを切っちゃうんだよね。ほんとに大丈夫かな(恐)。


2013年5月21日火曜日

ミトン完成 - 糸待ちミトン

フェアアイルのベスト用に注文した毛糸が届きました。
今回もきっかり2週間。
Jamieson & Smithで購入するのはこれで3度目でしたが毎回測ったように2週間。でも、J & Sさんの仕事はいつも迅速です。注文した翌日に必ず「発送したよ」のメールが送られてきます。たぶんそこからが長いのでしょうね。よく考えたらロンドンと違うんだもの。ずっと北の、島だもの。

今回も最低2週間はかかると予想して、でも2週間も待っていたら編み方のテンションとか変わってしまいそうで少し怖くなって、小物を編んでみることにしました。

もう季節は度外視です(笑)。


スワッチをたくさん編んだ後の残り糸をなんとかやり繰りして編みました。

パターンはJamieson & SmithのフリーパターンでSissal Glovesという名前です。
こちらにダウンロード先が載っています。


手のひら側のパターンがお気に入りです。なんとなく日本のこぎんを連想させる和風な雰囲気もないではない。色のせいかな?


ミトンを編むのも初めてではないので、編み方で苦労することはあまりなかったけれど、親指の作り方がいままでのパターンと微妙に違っていました。親指用に編んだ別糸をほどいて編み針に移すとき、ふつうは両側から1目ずつ拾うというのが一般的ではないかと思うのですが、このパターンでは2目ずつ拾うと書いてありました。

これも一般的なのかそれともフェアアイル特有なのか、まったく見当もつきませんが、そのままやってみたら親指の付け根に空いてしまう例の穴ができませんでした!

ただ、心残りは左右で大きさが若干違うこと(泣)。後から編んだ左手のほうが微妙に小さいです。続けて編んでもこれだけ違ってしまうんだもの。2週間も待っていたらゲージが激変しているかもしれません。。とりあえず毛糸が届いたので、これから夏に向かってベストを編み始めます!

2013年5月14日火曜日

新緑散歩


歩くことが基本的に大好きなのでよく散歩します。昨日は駒込にある六義園に行きました。入り口に「ツツジは終わったしサツキには早いしで、ただいま見頃の花がなくてごめんなさい。新緑を楽しんで!」みたいな貼り紙がありました。いえいえ全然オッケーです、新緑を浴びてきます!


江戸の二大庭園のひとつと言われる六義園は五代将軍・綱吉の側近として有名な柳沢吉保が造り、明治維新のゴタゴタを経て、三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎が手に入れ、維新期に荒廃した庭園を岩崎家が整備したとのことです。

柳沢吉保ってなんとなく悪人のイメージがあったのですが、よくよく調べてみるとこれは時代劇のテレビドラマとかで幼い頃に刷り込まれた(笑)イメージであって、実際にはそんなことないみたいです。

和歌や漢詩など文学に造詣が深く、主人の綱吉が亡くなるとあっさり隠居して7年の歳月をかけて六義園を作り上げたというその事実だけ見ても「いい仕事したね」とほめてあげたくなる。


食べたくなるほどの新緑。


一目惚れしたYY型の木。仲良しだね。



平日だしこれといった見頃の花もないので、園内は人も少なめで、緑をぼんやり眺めたり小さな石にも目が止まったり、いろいろと考えたり、散歩には最高でした。


2013年5月6日月曜日

スワッチ19、20号


とうとう20枚達成しました。

持っている毛糸は限られているのですが、それでも組み合わせは無限大にあると思われ、すっかりその面白さにはまっています。19号と20号はほとんど同じ配色ですが、1色差し替えただけで、そこから離れている色まで違って見えてくるからほんとうに不思議です。

目の錯覚を利用した不思議な画像がよくネットで紹介されていますが(こんなの)、まさにコレですね。

それにしてもスワッチ編みの魅力って何なのでしょう? 短時間で結果が出て、いろいろ試せるという実験的要素かな? どの色を選ぶかという単純な作業のなかで、意外な冒険心とか、保守的なところとか、自分の性格が浮かび上がってくるのも楽しい。自分についての新たな発見がたくさんある。と同時にセンスのなさを痛感させられたり、それでもわずかでも美しいカラーワークができるとそれは大変な喜びだし。

CraftsyのMary Jane Mucklestone先生もスワッチ編みが大好きだそうです。ベストを編むのが目標のクラスなのに、「スワッチを編むのはこんなに楽しいんだから、着るものなんか編まずにずーっとスワッチを編み続けたって構わないのよ!」とまで言ってました(笑)。

「とにかくスワッチを編んで、編んで、編んでみて」とMary Jane先生のアドバイス。そして先生は続けてこう言ったのです、
Till the cows come home !
ん? 牛? 最初は聞き間違いかと思いました。ナゼ牛? 毛糸なのだから羊、じゃなくて牛?

しかもこのフレーズをレッスンのなかで3回繰り返したのですよ。あとから辞書で調べてみたら「長い間、いつまでも」という意味の言い回しでした。なるほどー。英語の勉強にもなるなー。

というわけで私も牛が家に帰るまで延々とスワッチを編み続けてきましたが、ついに先日これかな、というスワッチができたので毛糸を注文しました。さんざん編んで悩んだ割には、決めたのは何となくフラッと編んだ21号。今までのとはちょっと違う感じのものでした。ポッと出てきた感じ。

ま、生まれるときはそういうものなんですよね。きっと。

2013年5月2日木曜日

スワッチ18号


がーん! いま知った事実。

これまでせっせと編んできたスワッチは、苦手な編み込みが少しでも上手になれるようにという練習と、カラーワークの習作のためのもので、ゲージのことは二の次。気にしていませんでした。ところがここ1〜2枚編んだあたりからようやくゲージも気になり出して目数を計るようになったのですが、どうにもパターンと合わない。合わないというか、相当かけ離れているのです。

うーん。悩みながら改めてパターンを見て驚きました。

使用糸がDouble Knitting = DK だった。細めの並太くらい?

フェアアイルってもう普通にjumper weightと呼ばれる中細で編むものだと思い込んでいました。Craftsyのクラスのビデオレッスンでも、先生がJamieson'sの帯のついた毛糸で編んでらして、それもあってすっかりアレはjumper weightかと。いま調べたらJamieson'sにはDKの毛糸もあるのですね。知らなかった!

それにしてもクラスにエントリーしたのが2月だというのに、どうして今まで全然気がつかなかったんだろう。我ながら呆れます。

さて、指定糸が並太のパターンを中細で編むとなると、パターン通りにすんなり編むわけにはいかなくなりました。少々算数が必要です。パターンには32インチから49インチ(約82〜125cm)まで8段階のサイズが用意されているので、そのうちのどれを選択すれば私のサイズになるかという計算を。

ふう、いろいろと、勉強になります。。


2013年5月1日水曜日

スワッチ17号


自分にしては珍しく、微妙な色の違いを楽しむカラーワークになりました。特にグリーンの部分はモネの絵みたいだなーと思いながら。

モネの『睡蓮』を美術館ではじめて観たときの驚きは、今でもよく覚えています。はじめは絵に近づきすぎていて「なんだかよくわからない」という印象だったのが、一歩二歩と少しずつ絵から遠ざかっていき、突然、睡蓮を浮かべた池が目の前に現れたのです。

距離を変えたり角度を変えたり、そうやって見方を変えることでこちらの印象や認識も変化するんだ。と思った。

それを思い出しながら編んだけど、最終的にはこれを「睡蓮」と名付けるにはちょっと無理があるスワッチになりました(笑)。ですが、あのときのモネの絵と同様、このスワッチも私のなかの「物事の見方を変えた」、地味ながら記念碑的な一枚となりました。


2013年4月29日月曜日

スワッチ16号


モスグリーン・シリーズの最終形。と一応自分では位置づけている一枚。明日また似たようなもの編んじゃうかもしれませんが(笑)。

15枚目のスワッチを編んだときに感じたことがあります。大げさに言うと「悟りを開いた」みたいな(笑)。

フェアアイルはかためにきっちり編み込んだほうが模様がきれいに出るし、目が密になってあたたかい、とどこかで読んだことがあります。それを思い出し、私は編み手が緩めなので、スワッチを編むときも指定より少々細めの編み針で挑戦してきたのです。

だけど「きつめ、きつめ」と思いながら編んでも渡り糸が突っ張っちゃうだけでちっともきれいにならなかった。ブロッキングで何とかなるサと自分をなぐさめながら編んできた。ところがスワッチ15号を編んでいて突然、編み目が今までと違ってきたことに気づきました。編み目がきっちり揃って詰まっているのに渡り糸が突っ張ってない、気がするのです。自分では意識していないのに、目が揃ってきたみたいだよ!

要するにフェアアイルの編み方をマスターするのに私にはスワッチを15枚編む必要があったということかな。いや、まだマスターというにはほど遠いけど。もともと編み物をされる方ならこんな苦労は必要ないと思います。だけど私のような初心者でも続けていればなんとかなるみたい。

スワッチを編むのがますます楽しくなってきました。


2013年4月28日日曜日

スワッチ15号


またしてもマイナーチェンジです。こうして写真に撮ってみるとターコイズブルーがちょっとしつこい感じ。写真だと客観的に見ることができますね。スワッチを編んだ時点で「これ最高。これで本番行こう。毛糸注文しなくちゃね!」って気持ちが盛り上がったことが実はこれまで何度もあるのですが、翌日改めて見てみるとあんまり気に入らない・・・のです。冷静に、客観的にならないと。こういうとき教室だと周りの人の意見が聞けたりしていいですよね。



2013年4月27日土曜日

スワッチ14号


前回のクール・スワッチを編んでモスグリーンが気に入ってしまったので、アレンジしました。メインカラーをライトグレーに。クールではなくなったけどベストにするにはけっこういい感じかな、と思っています。このパターンでいくつか編んでみることにします。

2013年4月25日木曜日

スワッチ13号


先日、テレビでヒッチコック監督『裏窓』を観ました。
あらためてグレース・ケリーの美しさに感動。それでクール・ビューティに憧れ、さっそく影響され、なんだかクールなスワッチを編んでみたくなってしまったのでした。単純なんです。


手持ちの毛糸がカラフルなので限界はありますが、できるだけ色数を抑えてクールに、と思って試してみたのがこれ。・・・やっぱり私クール・ビューティってキャラじゃないな。ただ、クールではないけれどさっぱりはしてると思います。例えれば「ざるそば」みたいな感じかな(意味不明)。

2013年4月24日水曜日

スワッチ12号


気分転換の一枚。

アクの強い強烈なやつを編んでみたかった。それだけ。決してストレス解消のために編んでいるわけではないけれど(笑)。おそらく伝統のフェアアイルからかけ離れている分、自由に自分を表現するツールとなりうるんじゃないか、と思い始めてきました。

だけどまだまだ迷走は続く。Keep on rockin' in the free world なのだ。

2013年4月23日火曜日

スワッチ11号


フェアアイルのスワッチを編むときに自分に課しているルールはただひとつ。

色を決めて編み始めたら、最初の数段で「失敗した!」と思ってもそこで止めたり色を変えたりせずに最後まで編んでみること。

最初の数段で「なにこの色!ひどい!」と思っても、我慢して最後まで編んでみると意外とよかったり、逆に「これはいい。最高の出来かもしれない。ふふふ」とほくそ笑んでいたのに、結果は色同士がけんかし合って、全然ダメなこともある(後者のほうが圧倒的に多い)。

そして、「あー、この1色さえ別の色に変えたら絶対いいと思う」となってほとんど同じようなスワッチを編むことも多い。

スワッチ10号と11号はそんなマイナーチェンジの例です。

スワッチにはそれぞれ色番号を記録したメモを付しているのですが、それでも自分で編んでおいて混乱することがあります(笑)。ブログはその混乱を回避するための大切な記録という役割を担っているので、なんだか毎回似たような画像が並んでいてもちょっと我慢我慢。

いつか目の覚めるようなスワッチを編みたい、と思う。