2013年7月31日水曜日

ペットボトル・カバー完成 - 手寂しい人のBishi

今回の乗り鉄の旅には編みかけのプロジェクトを持って行きませんでした。

理由は、飛行機に乗るから。荷物はコンパクトにまとめて、すべて機内持ち込みにする予定でしたから、編み針が持ち込み可なのかどうか、いまひとつ自信がなかったためです。

国土交通省の「機内持込・お預け手荷物における危険物について」というページには危険物の代表例というリストが掲載されていて、液体や電池などの持ち込みの可否が並び、その下に「以下、凶器」(!)とあってそのうちの「先端が著しく尖っている物」の項目にアイスピックや注射針とともに我らが編み針も堂々エントリされています。それでも「持ち込み」「お預け」両方とも○になっていて、一瞬「あ、持ち込みOKなんだ」と思うのですが、備考欄には「先端が鋭利など凶器となり得ると判断したものは持込不可」などと物騒な記述が。。。

そもそも先端が鋭利ではない編み針って、どんなものでしょう?
鋭利か鋭利でないかの差はどこにあるの?
例えばaddiの輪針だったら、レースは鋭利だけどターボはOK、みたいなそんな区別?

いやいや、そんなマニアックな違いを検査員の方ができるとは思えないし(笑)。

というわけで旅の間、編み物はやらないことにして出発したのでした。

だけどねえ、しばらくすると、ムズムズ、してくるんですよ。特にちょっとした電車の待ち時間とか食後にコーヒー飲んでほっとひと息ついた後とか。

禁煙をした友人が「タバコを吸えないのが苦しいんじゃなくて、なんとなく口寂しいのが辛かった」と言っていました。私は喫煙者ではないのでその気持ちは理解できませんが、だけどこの状態は間違いなく「手寂しい」と言えるよねと思いました。

それで我慢できなくなって、でも駅前に手芸店がなかったので、100円ショップに飛び込んで、糸と輪針を購入。これって立派な病気だね(笑)。

買ったのはダイソーの Spicy Linen という糸。スパイシーリネンといってもアクリル82%、リネン18%のものです。電車の時間が迫っていたのであまり深いことは考えず、ブルーの糸と4.5mm*40cmの輪針をそそくさと買い込んだのでした。

ようやく禁断症状も落ち着いて、早速適当にミニマフラーなど編んでみようと思ったのですが、残念ながらゴワゴワした感じの糸で、首に巻いたら首が切れそうな気がしたので、結局マフラーは断念して、そのまま東京に持ち帰り、Ravelryでパターンを探して編み直しました。あーあ、我ながら、何やってんだか。

それで作ったのがこれです。


得体の知れないパイナップル状のバッグ。使い方はこうです。


ペットボトル・ホルダー。以前から欲しいなと思っていたのですが、検索してもかぎ針編みのものが主流みたいで、かぎ針苦手な私はちょっと敬遠していたのです。

だけどこれは作り目以外は棒針編み♪ しかもほとんどシームレス。とっても簡単でした。パターンはこちら。Bishiという名前です。

初めて遭遇した技法は作り目だけでした。かぎ針で作るやり方で、パターンには「Emily Ocker’s Cast on」と書いてあり、見慣れない名称に一瞬怖じ気づきましたが、やり方通りに試してみたら、何のことはない、私がかぎ針で唯一作れる(笑)円形のアクリルたわしとほぼ同じ作り目のやり方でした。

Emily Ocker’s Cast onのチュートリアルはこちら


パターンではハンドル部分が長くて、肩にかけたり、斜めがけできるようになっていましたが、私は短く手提げ風に。残念なのは1玉でできなかったこと。後少しというところで2玉目に突入してしまいました。

まだまだウールの毛糸を触るには暑い日々が続きます。こういう小物を編んでみるのも楽しいなと思いました。