2011年10月27日木曜日

What the world is waiting for

帽子、手袋と続けて編んだあと、久しぶりに靴下が編みたくなりました。やっぱり靴下編み、楽しいんだよねー。

そこで、以前から編もうと思ってあたためていたウェンディさんの「Waterfall Socks」というパターンを引っ張り出してきました。毛糸もだいぶ前に買っておいたもの。

このパターン、とても簡単に編めるので、すぐ覚えられて、しかもとてもキレイなんです。waterfall(滝)という名前がついていますが、ナイアガラのようなダイナミックな瀑布ではなく、どちらかというと山の奥にひっそりと存在する、地図にも載ってないような、けれども白いレース編みのような繊細で美しい滝、というイメージでしょうか(笑)。

まあとにかく、編み始めてすぐ気に入ったのです。そしてなんといってもウェンディさんのネーミング。waterfall。なんて美しい名前! 私のなかで waterfallといえば、これはもう絶対 the stone rosesの「waterfall」という曲なんです。

The Stone Roses - Waterfall


the stone rosesはイギリス・マンチェスター出身のバンドなのですが、オリジナルアルバムを2枚出しただけで解散してしまった伝説的なバンドです。で、waterfallという単語を目にしてすぐにこの曲を思い出し、久しぶりに聴きたくなって、YouTubeでずっと聴きながら編み始めたのが10月18日。

「編み物がはかどるね!」なんてノリッノリで何度もリピートして、ふとコメント欄を見ると、「ローゼズおかえりなさい!」「まじで!?」「今年最高のニュース!!」などの新しいコメントがズラリ。え?ちょっと待ってどういうこと?と思っていたらその夜ローゼズ再結成のニュースが全世界を駆け巡ったのでした。

なんという偶然。もうね、その日は泣きました。まさかもう一度メンバーが揃ったところ、見られるなんて思ってなかったもん。これ、いちおう編み物ブログなので、あんまり熱く語るのはやめておきます(笑)が、誰にでもありますよね、理屈じゃなくてたまらなく好きなもの。体中の血が騒いで沸騰しちゃうくらい愛しているもの。

私の持っている彼らのファースト・アルバムは、何度も聴きすぎてCDがおかしくなって、最後の曲では「サザエさん」の主題歌みたいに(最近TV観てないのですが今でもそうなのかしらね、あの曲)音程がグンニャリと変わっちゃう箇所があって、聴いててちょっと気持ち悪くなる(笑)んだけど、そこまで聴き込んだCDもそう多くはありません。

というわけでそれ以来アドレナリンが分泌されっぱなし(?)で、ずっと興奮状態の私。で、肝心の靴下ですが、まだ編んでまーす(笑)。

2011年10月23日日曜日

帽子4号完成 - ゲシュタルト帽

初心者にはドット模様は難しすぎる、と弱音を吐いたのに、またまた懲りもせず編みました。


前回のチュンセ・ミトンとおそろいの帽子です。『スウェーデンから届いたニット』のなかから、ポーセ(Påse)です。

さすがに前回ドットには苦労させられた分、こちらは編み込みで困ることはありませんでした。ただ、編む分量が多いので、編んでも編んでもドットドットドットドット……。

心理学の用語で「ゲシュタルト崩壊」というのがありますが、まさにソレでした(笑)。
ゲシュタルト崩壊 - これは同じ漢字を長時間注視しているとその漢字がバラバラに見えたり、連続で羅列された文字列を読み続けると途中からなんとも形容しがたい、いわゆる「こんがらがった」状態になる現象である。例えば平仮名の「あ」を長時間凝視したり、連続して大量に書き続けた場合、「あ」という文字はこんな字だったか?と思ってしまう現象がこれにあたる。(Wikipedia より)


ですが、かわいいです♪ とってもお気に入り。早くもっと寒くならないかなー。
手編みの良さのひとつに、帽子とミトンとか、ペアで作ることができるというのがあると思います。お店でこの帽子かわいい!って思って、「これとおそろいの手袋もあればもっとかわいいのに」と思うこと、よくあります。手編みならそれが叶えられる! すばらしい!


ではサクッとひとり反省会;
  1. 次回はカラフルなもの編みたい(笑)
  2. 減らし目の部分、ドットの入れ方があまりうまくできなかった。ちょっと残念。
  3. 実は編み終わりに糸を通してギュッと絞るのが苦手。きれいにできたためしがありません。。これもちょっと失敗したっぽいのでポンポンつけようか検討中。

2011年10月20日木曜日

てぶくろ2号完成 - 代々木くん

前回のてぶくろ1号は編むのに1週間かかりました。でも、これまで何を編んでもたっぷり1か月はかかっていたことを考えると画期的なことだったんです! 集中力が向上したんでしょうか、完成度はともかく編む速さは少しずつでも上がっているように感じます。

で、早くもてぶくろ2号の登場です(笑)。
こちらはなんと奥さん、3日で編めちゃいましたよ。


「Fetching」というフリーパターンを使用した指なしミトンです。指なしミトンを編むのは生まれて初めて。Ravelry を見ると、これまでになんと1万8000回以上も編まれている古典的&人気パターンなんですね。

こちらは「編物部屋 285号室」というブログに丁寧な日本語訳が紹介されていましたので、そちらを参考にさせていただきました。

編物部屋 285号室 - Fetching in Japanese(日本語訳)
どうもありがとうございました。

また、デザイナーのCheryl Niamathさんのサイトはこちらです。
Fetching Knits



編み方はそう難しくはありませんでしたし、久しぶりに並太なんていう太い糸を編んだので、サクサク進むのがおもしろかったです。ただ、生まれて初めて(こればっかり)の縄編み。ちょっと苦労しました(笑)。縄編み針というものを持っていないし、わざわざこれだけ買いに出かけるのもちょっと面倒だし、ということで、『編み物教室の現場から こんな基礎編みの本が欲しかった!』という本に道具を使わずに縄編みをする方法が紹介されていたので、それで挑戦してみることにしました。

要するに一度針にかかっている糸を針から外して、かけ直すというやり方なんですが、最初は目がほどけそうで怖かったです。だけど、慣れると意外と外れずにできて、楽しかったですよ。とはいえ、ちょっと糸が割れてしまいました。残念。

では、ひとり反省会を;
  1. きれいに縄編みができるようになりたい。練習しようっと。
  2. 親指の拾い目、 前回よりはうまくいったように思います。穴がほとんど感じないほど小さくなりました(まだ完全になくなってない 笑)。
 前回の「チュンセミトン」もモノクロでしたが、今度も黒。Ravelry とか見ていると、編み物の世界で黒ってあまり人気がないように思います。ええ、私もできればきれいな色の毛糸で編みたかったんですが、並太で適当な毛糸がこれしかなかったので。。

この毛糸、パピーのクイーンアニーなんですが、以前代々木公園に行ったとき、たまたまフリーマーケットをやっていたのでちょっと覗いたら、 洋服を売ってるお店の片隅に毛糸玉が山のように積まれているのを見て、立ち寄ったのです。

当時は今ほど編み物にのめり込んで(笑)いませんでしたし、毛糸玉の前ではひとりのおばさまがそれはもうものすごい勢いで毛糸山に突撃していて、「これは全部あたしのよー! 近寄らないでよー!」みたいなオーラを発しながらめぼしい毛糸をかき集めていたので、小心者の私は近づくこともできず(笑)、毛糸の山からこぼれていたその黒い毛糸をそっと拾って購入したのでした。
1玉50円(笑)。

今思えばもっと買っておけばよかったと思います。50円なんてありえないもの。

というわけでこのミトンは「代々木くん」と命名しました。

2011年10月18日火曜日

てぶくろ1号完成 - チュンセの星めぐりミトン

金木犀の香りがしなくなって、公園を歩くとそこかしこから銀杏のほのかな匂いが漂ってくるのに気づき、ああ秋もこうして深まっていくんだなーと柄にもなく感傷的なことを考えていた矢先、夏に逆戻りか!?みたいな暴力的な暑さが戻ってきて、どうなってるんだと思っていたら、今日は秋らしい適正気温になったようです。

ちょっと体調を崩したりしてグズグズした日もありましたが、編み物は順調に、気温に関係なく楽しんでおります。


生まれて初めてミトンを編みました。2作目の編み込みです。
『スウェーデンから届いたニット』のなかから、ポーセ(Påse)というパターンです。

シンプルなドット模様。複雑な編み込みじゃないから、模様を覚える必要もないし、簡単だよねー♪との安易な考えからいきなり編み始めてしまいましたが、愕然としました。

シンプルなだけに難しい……。

編み方の調子がきちんと揃っていないと、ドットが大きくなったり小さくなったり、するのです。うわー、これ、けっこう難易度高かった(私にとっては)。とはいえ、これが編みたくてこの本を買ったくらいですから、ここで引き返すわけにはいかない(笑)。


で、がんばったのですが、最初はドットが全然きれいに出なくて泣きそうでした。それでも続けているうちに糸の引き方が少しわかってきて、なんとか最後まで編むことができました。では、ひとり反省会を;

  1. ドットの編み込みは難しい。(笑)
  2. 親指の付け根に穴が開きました。。。拾い目がどうやら上手じゃないみたいです。嗚呼。ここはもう少し研究しなければなりません。
  3. 手首は2目ゴム編みを長く編んで折り返しているので、とてもあたたかです。編み込み部分も、渡した目に指をひっかけたらどうしようと心配でしたが、どうやら大丈夫みたいです。で、とってもあったか♪
さて、今回の命名ですが、宮沢賢治の童話『双子の星』から名づけました。もともとこのパターンには「ポーセ」という名前がついていますが、『双子の星』にはポウセ童子というふたごのお星さまが登場します。ふたごのもうひとりはチュンセ童子といいます。

「ポーセ」という名前を目にしたとき、その童話を思い出し、自分のミトンには「チュンセ」と名づけました。ちょうど、大きさの不揃いなドットが、夜空にキラキラ輝く星たちのようではないか、とちょっと自嘲気味に、でもうってつけの名前のように思えましたので(笑)。