2011年6月28日火曜日

ニットが似合うロック・スターは誰だ

編み物にはまり出してからというもの、この問題についてはしばしば考えてきました。でもどう考えても、ロック・スターとニットって、ほんとに似つかわしくないですよね。みんな季節を問わずTシャツだけ。それに+ジャケットとか、せいぜい皮ジャンとか。

だいたいステージの上では汗だらだらだし。それで間違ってセーターなんか着ていたら、チクチクしそうですものね(笑)。プライベートはどうなのかわからないですが、反体制な内容を歌っているロック・ミュージシャンが地元で手編みのセーター着て歩いてたら、一気に家庭的なイメージが定着してしまいそうだし。

基本的に熱い人が多いよねえ。あんまり寒がりの人ってロックやらない気が……(笑)。

待てよ、寒がりといえば、真っ先に思い浮かぶのはあの方。あのアルバム・ジャケット。


ボブ・ディランです。この名盤「The Freewheelin'」はディランがロックに走る前で、純然たるフォーク歌手だったのですが、とにかく大好きなジャケットです。(ああ、編み物ブログのはずが、だんだん違う方向に向かっているようだ。。。汗)

当時の実際のガールフレンドと仲むつまじく肩を寄せ合って歩く姿を撮影したスナップ写真。雪のニューヨークはとっても寒そうで、だけどとっても幸せそうな雰囲気。初めて買ったディランのアルバムがこれだったこともあって、私のなかのディランのイメージはいつも寒そう。

ついでにいっちゃうと、冬の寒い日にとても寒そうな顔をしている男の人が好きです(笑)。なんのこっちゃ(笑)。

というわけで、とても寒がりなイメージのボブさんのことだからニットを着用している画像もあるのではないかと思い、調査しましたよ。


記念すべきデビュー・アルバム。やはり厚着気味です。


初々しいボブ・ディラン。
ジャケットからちょこっとセーターが顔をのぞかせていますね。


あまり鮮明ではありませんが、マフラーは手編みっぽい雰囲気!


巻きもの姿をよく見かけます。首元からスースー風が入ってくるのが嫌いなのかしら。あ、歌手だから喉を守ってる? その割には煙草?



ちょっとやりすぎな感はありますが、やっぱり巻きもの好きですね。



どういう状況か知らないのですが…、えっと、毛糸のマフラー巻いてますね(汗)。

結果、思ったよりセーターなどを着た画像は見つかりませんでした。

ですが結論として、ニットが似合うかどうかは別としても、やはりこの人は寒がりミュージシャンNo.1に認定してもいいような気がします。以前の職場にボブ・ディランを神とあがめている超ファンの人がいましたが、彼いわく、ディランが1990年代以降来日コンサートを、それも秋田、仙台、倉敷などなど中小クラスの地方都市で行うようになったのは、日本の田舎のさびれた温泉がいたくお気に召したからだとか(本当かどうか知らないですが)。ま、そういう噂が流れるくらいですから、やはり彼は寒がりに違いありません(笑)。



以上、「ニットが似合うロック・スター」についての考察その1を終わります。暑苦しいぞなにやってんだと自分にツッコミを入れつつ、この項、そのうち続く(笑)。

2011年6月22日水曜日

マジックループの穴

昨日、初めてマジックループに挑戦した記事を書いたのですが、それに関して、マジックループの針を切り替えるところって毎回同じ場所だけど穴が開いたりしないのか?というご質問をいただきました。

編み物にハマり出してまだ半年にもならないビギナーですから、専門的&技術的なことをお話しする資格はまるでないのですが、せっかくいい機会をいただいたので初心者的な感想を書いておこうと思います。

……正直なところ、聞かれるまで「穴」については考えたこともありませんでした(笑)。というのも私が超ヘッポコ初心者で、とにかく仕上げるので精一杯!という状態だというのが大きいと思いますが、それにしても何も気づかなかったのですから、おそらく「穴」に関しては問題ないと思われます。でも、私、どちらかというと、というか圧倒的にアバウトな性格(汗)で細かいことは「ま、いっか」で済ませてしまうひとですので、どうなんだろう一般的には。

ちなみに私は5本針で編むときにも、針と針の継ぎ目(なんて表現したらいいんだろう…)が緩んで穴が開くタイプではなく、キュッと糸を引き締めすぎてそこだけ微妙に編み目が小さくなってしまうようなタイプ(笑)です。

マジックループを始めるにあたってはこちらのページを参考にさせていただきました。
輪針1本で小さな輪編み:マジックループ
まずはこれを何回も読んでイメージトレーニングをしてみようと思ったのです。でもなかなか頭で理解できず、「習うより慣れろだ!」とばかりに編み出したのですが、あらまビックリ、針の切り替えもスンナリと、編めてしまったではないですか!

針と針の間の緩みに関しても、私には5本針より気にならなかったです。(単純に回数が減るからか?笑)

ただ、80cmという長さの輪針を使ったのですが、男物の靴下だったせいか、コードがもう少し長いといいなと思ったことはありました。なんというか、コードが短いと編地が引っ張られているような感じがするのです。意外とこの、コードの「遊び」がマジックループの肝だという気がします。長さが十分でないと編みにくいし、しかちゃんが指摘されたように編み目が安定しない原因になるかもしれません。もう1本輪針を買うとしたら、次はもう少し長いものを試してみたいです。

マジックループのコードの長さに関しては、こちらの記事がたいへん参考になりました。

2011年6月19日日曜日

NOROの着こなし

海外おしゃれブロガーの間でのちょっとした話題。Camille Bidaul Waddingtonさんというスタイリストのアシスタント、Ursina Gysiさん。彼女のファッション・スタイルがとってもステキ!といくつかのブログに取り上げられていました。そのなかの一枚なのですが、


毛糸のメーカーとか種類とか、まったく詳しくないのですが、そんな私でもこの写真を見たら「なかに着てるセーター、野呂さんの糸ですか」って思いました。違ってたらほんとスミマセン。でもこれ、NOROですよね??違うかな??

チラリとのぞくハートのシャツがとっても可愛いです。

野呂さんの糸ってとっても個性的で存在感があって、小物ならともかくセーターとか自分では絶対着こなせない!と思っていたのですが、この写真を見たら「ちょっとチラ見せするとかわいいなー」と思いました。なんか憧れます。というか、編んでみたくなりました(笑)。


この袖口からチラリとのぞくキュートさったら!

こちらのブログから↓
Vanessa Jackman

2011年6月18日土曜日

脳内キュー

編み物をしていて何が楽しいかというと、編んでいる行為そのものはもちろん楽しいんですが、編んでる最中に「次は何を編もうかな」って考えるのがたまらなく至福のときなんです。

で、実際の作業が追いつけばいいけど、なんといっても初心者ですから(笑)、「次に編みたいもの」ばかりが脳内に蓄積されていきます。そして結局どれから手をつけていいのかわからなくなってしまうという……。Ravelryのqueueというシステムは、そんなニッター特有の現象をまことによく理解しているなーと、使っていくうちに感心するようになりました。まさに脳内で起きていることがそのまま目の前で繰り広げられているような気がします。気に入ったらとりあえずqueueに放り込んでおいて、それから編む順番を決める。

これが料理のSNSだったら、食べたいから作る、おなかが空いたら作る、材料があったら作る、という感じでいちいちqueueなんか使わないと思うんですよね。

で、いま私の脳内キューで1位、2位の座を争っている糸たち。


くつした4号の毛糸といっしょに購入したショペールウールのツイードです。いろんな色のツブツブが入っていて、とってもかわいいです。くつした4号に引き続き、こっちは母用の靴下を編む予定です。ちょっとかわいい感じの模様編みを入れたいなーと思っているところです。

ええ、当初はくつした4号が終わり次第、息つぐ暇もなくこちらに取り掛かる予定でした。 ところが先日、所用で表参道のほうに行ったついでに、気になっていたお店「ラ・ドログリー」を覗いてみたのです。編み物にハマるまではその存在すら知らなかったのです。それがいろんな編み物サイトを徘徊するようになって、パリのオシャレな手芸屋さんが表参道ヒルズの裏にあると知りました。

これまで、私にとって表参道ヒルズの裏側といえば、新潟のアンテナショップを意味していて(笑)、必ず柿の種を山ほど買って帰るのがお決まりのコースだったのです。柿の種のもうちょっと先に、こんなオシャレなショップがあったとは!

お店に入ると、もう一気に「キャー☆」となってしまいました。これはヤバい。かわいすぎる。落ち着け自分。と言い聞かせてみましたが、素敵すぎるお店になんだか舞い上がってしまいました。平日のお昼だというのに、店内には同じく「キャー☆」となっている女性がたっくさん(笑)。

で、ひとしきり店内をなめるように(笑)眺め回した後、毛糸が並んでいるウィンドウの前で固まっていると、店員のステキなお姉さんが話しかけてくれました。

「なにかお探しですか?」
「ええと、なにか首に巻くものを編もうかなーと思って。サラッと。夏でも日よけとしても使いたいんですよね」(超漠然。)
「色は?」
「なぜか青ばかり持ってるので(笑)、今度は緑系が欲しいなーと思うけど……。あ、あの紫もかわいいですね!」(超漠然。)

そこに並んでいる毛糸の色がね、もうほんとにきれいでした。目移りしないほうが無理ってものです。それからというもの、店員さんは舞い上がって漠然としてて目移りしまくりの私の希望を根気強く聞いてくれて、糸選びのアドバイスをしてくれました。で、今回買ってきたのがこの糸です。


「Kaléido」という、バンブー素材の糸。リネンも入っていますが、バンブーの割合が高いので、しっとり、トロッとした柔らかい感触。とっても気持ちいいです。実際は写真よりもう少し光沢がある感じかな。あれこれ悩んだ末に、結局いちばん最初に目が留まったこの糸にしました。

これでシンプルなスカーフを編むことにして、編み図をいただきました。
「編み方、わかりますか?」
「たぶん大丈夫だと思うんだけど…、初心者なので自信ありません!」
とお答えすると、サンプルの糸を使って丁寧に教えてもらいました。かけ目&2目一度のシンプルな編み方。自分でも1段編んでみて、うん、これなら私でもできる。と思いましたよ。

というわけで、いままで築き上げてきたキューを根底から覆す、初登場第1位の糸が出現してしまったのです(笑)。せっかくRavelryさんがきちんとqueueで管理してくれても、やっぱり人間の気まぐれにはかなわないみたいです。ああ、どっちから手をつけるべきか、悩む。(悩んでる暇があったら編んだら?)

2011年6月16日木曜日

くつした4号完成 - ぎりぎりソックス

くつした4号、完成しました。



一応、目標にしていた「父の日」に間に合いました!
でもこれだけで送るのはちょっと自信がない(笑)ので、父の好きなコーヒーもいっしょに送ろうかなと思います。まだそっちの準備もしてないし、届くのは父の日を過ぎるだろうなあ……。

締め切りがある仕事なんて、会社を辞めて以来久しぶりだなあ。このホッとした感じ、久々に味わいました。で、恒例のひとり反省会;

  1. 輪針には慣れました。むしろ棒針には戻れないかも。編み始めたときに「輪針は目が落っこちる心配ないから安心♪」みたいなことを書きましたが、ウソです、実際には落ちまくりでした(笑)。1段編み終えて「あーやれやれ」って、何を思ったか編み終えた目が並んでいるほうの針をピューッ!と引っこ抜いちゃったこともあった。魔が差したとしか思えません。ツルンと滑りのいいaddiの針は、確かに編むのが速くなりますが、取り扱いには要注意。
  2.  自分の靴下を編んだ後だったので、こんなに大きい靴下でいいのか不安になった。こっそり相棒に試着してもらったら意外とピッタリだった。男物ってそんなもんか。
  3.  ちょっと糸が割れちゃった。どうすれば割れずにキレイに目が揃うんだろう。。
  4. 一応左右の模様を合わせようと思って、編み始める場所を同じにするために余分な毛糸を切って編んだので、毛糸がギリッギリで足りた。冷や汗かいた。それなのに左右で微妙に、というか明らかにズレた。 


相変わらず編むのは下手っぴーで、編み目が安定していないから靴下の右と左で大きさが違っちゃうし、目を落としては「ヒー!」と叫んじゃうし、毛糸が割れて汚くなっちゃう私ですが、今回の靴下の後半で少しわかってきたことがあります。

編みぐるみ作家のタカモリ・トモコさんが「ほぼ日」でおっしゃってたんだけど、
毛糸は「我」が入ることを嫌うと、私は思っています。
毛糸のおかげ、毛糸を使わせてもらっているという気持ちで編んでくれると
私はとてもうれしいです。
って。「羊のおかげ」みたいな表現を使ってたと思うけど、それを読んで、なんか日本らしい考え方でとてもすてきだなあと思ったのです。


法隆寺の修復を手がけた宮大工棟梁・西岡常一さんの本(正確には聞き書き)を読んだことがあるんだけど、なにかを建てるときに昔の大工さんは山をまるごと買ったと。で、木にも日当たりのいい場所でまっすぐ育ったもの、幹が曲がりくねったもの、丈夫な木、弱い木、いろいろあるんだけど、それぞれの特性やクセを見抜いて、適材適所に使う、みたいなことを言ってました。

どんな木も規格の寸法どおりにまっすぐ切って使うんじゃダメなんですって。それだと10年後、50年後、100年後にクセが出て、曲がったりねじれたりする。木のクセを知って、100年後の姿を感じて、そのうえで木を活かす。

西岡さんのお話は建築という枠を超えた大切なものが詰まっていて、ほんとうにおもしろくて大好きなんだけど、タカモリさんの言ってることもそれに通じるものがあるなーと思ったのです。

ま、編み物をする人が羊を1頭まるごと買って、「この柔らかいおなかの毛はストールか赤ちゃんのセーターにしよう、背中のところはお父さんのベストね」みたいなことをするのはまず無理だと思いますが(笑)、毛糸のもつ特性を活かして、羊の気持ちになって編むというのかな、うまく表現できないんですが、そういう心構えで編むと素材を生かしたいい作品になるんじゃないかなーと。うまい下手の問題じゃなく。

で、今回はそよ風が吹いて気持ちのいい牧場でおいしそうに草を食べている羊さんたちのことを想像したりしながら(笑)、毛糸を押さえつけないように気をつけて編むようにしてみました。そうしたら、いままでよりなんとなくふっくらと仕上がったような…気が…するんですが、気のせいかな(笑)。編み物を長くされている方はきっとそういうことを意識せずにできるんだろうなーと思いました。やっぱり手仕事ってすてきです。



なんだか長くなっちゃいましたが、今回は「ぎりぎりソックス」と名づけました。父の日ギリギリだったのと、毛糸がギリギリで間に合ったというハラハラドキドキな日々を表現したものでございます。
上の写真は、クリーニング屋さんのハンガーで作ったお手製ソックブロッカー(笑)。適当に曲げただけ。ちゃんとしたの、欲しいです。

2011年6月10日金曜日

VINTAGE LOVE

古着が好きです。
古着を着るのも好きだけど、古着屋さんのなかを探検したり、あの雰囲気がいいんですよね。

今日見つけたのは、アメリカのブランド「free people」。海外のおしゃれブログをたまに覗くのですが、けっこう注目されているみたいです。
Free People(フリー・ピープル)は、大手セレクトショップであるUrban Outfitters(アーバンアウトフィッターズ)によって運営されている女性ファッションブランドです。1号店は、2002年にニュージャージー州の パラマスにあるガーデンプラザショッピングモールで1号店が開かれました。 2007年1月現在では、8つの店がすべて東海岸にあります。

Free Peopleは、カラフルで独特の創造的なデザインが特徴です。また、線の中に、花と動物のモチーフを使用しているのも特徴です。  
というブランドらしいです。(LASOの解説より)
ボヘミアンな感じのものとか多くて、とってもステキ♪ で、サイトを徘徊していて見つけたのが「vintage loves」という古着のコーナー。いかにもアメリカの古着屋さん!という感じで、とっても楽しい。

どうしてもニットものに目が行ってしまうんですが、








お値段もそれなりに高めですが、こういうの編みたい!って思わせるコレクションです。

2011年6月5日日曜日

輪針でやってみよう

またまた靴下を編み始めました。
今回は靴下では初めて、輪針で編んでいます。


ハイ、憧れの Addi輪針です♪ 「朝鶴」さんで買いました。
これまで、くつした1~3号はどれも5本針で編んできました。これといって特に不便や不満は感じてなかったのですが、
  1. 1段編むのに手と針と毛糸のポジション・チェンジが4回必要なこと。この回数を減らしたら、少しは編むスピードupに寄与するのでは、と思った。
  2. よーく見ると針と針の継ぎ目が微妙~にわかっちゃう。編み方ヘタだからね。特にメリヤスの足裏とか。
  3. くつした3号は0号の竹製5本針で編んだのですが、片方編んだ時点ですでに針が弓なりに湾曲しちゃいました。。折れないだけよかったけど、いつ折れても不思議ではない。。そんなに力が入ってたのかしら。自分の怪力っぷりに呆れます。
というわけで、今回は巷で噂の(?)輪針です。Addiです。Made in Germanyです。新しい道具って、胸が高まりますね。



まずはお試しということで 2.0mm*80cmの輪針にしてみました。Magic Loopに最適☆という長さのやつです。Magic Loop、ずっと気になっていたんです。小さな靴下を1本の長い輪針で編むってどういう仕組みなのかなって。動画を見たりして頭のなかでずいぶんイメージ・トレーニングをしてみたり、でも編み始めるまではちょっと不安だったのです。

またこれでできるようになるまでに1週間くらいかかっちゃうかもね。。と本気で思っていた。

結果、編んでみたら、呆れるほど簡単でした。Magic Loopってどうやって編むの?という疑問にはこう答えたい。「編んでみればわかるよ!」
それくらいなんてことなかったのでした。さすがMagicとうたっているだけあります。

さらに私にとっては生まれて初めての金属製。竹と違ってツルンとして滑るのですが、輪針なので目が落っこちる心配もなく手元に集中できるので快適! 気のせいか編むスピードが2倍くらい速くなってる気がするぞ!(当社比) 針と輪のつなぎ目もそれほど気にならないし、さすがドイツ製、質実剛健な感じが頼もしいです。これからグニャリと曲がっちゃう心配はまったくなし。


今回の毛糸は同じく「朝鶴」さんで購入した、ショペールウールというメーカーの「ソックスプリント」という糸です。こちらもドイツ製。父の靴下になる予定です。「いまからウール?」という気もしますが、ちょっと体調を崩したりしていたので、足を温めるウールのほうがいいかな、と。

サラリーマン生活が長かった父の靴下は、いまだにグレーや黒、紺が中心。たまには茶系もいいんじゃないかと思って、この色を選んでみたのですが、うーん、熟年男子にはちょっとかわいすぎ?
ま、靴下だし、これくらい派手な感じでもいいよね? と父に渡すときによくよく言い聞かせるつもりで編んでみます。

一応、目標は「父の日」。 私の腕じゃ、Addi ターボをもってしても無理だと思うけど(笑)。

ここのところコットンの糸が続いていたので、久しぶりのウール、フワフワしてて編むのが気持ちいいー!

2011年6月4日土曜日

セーターを着たイングリッド・バーグマン



大女優ということを考えると、ちょっとモッサイ着こなしのようにも思えますが、そんなことを超越してしまっているほどの圧倒的な美しさ! その容姿からは想像もつかないような情熱的な奔放な生き様も憧れなのです。

こちらのブログより
WE ALL GO A LITTLE MAD SOMETIMES

2011年6月3日金曜日

くつした3号完成 - 柳にカエル

嗚呼、ついに完成しました。
2週間以上、かかったかな。今回はなんか感慨もひとしおです。



できあがったのは1足の靴下なんですが、編んだ分量だけ考えると2足分は優に超えているという(笑)。 つま先だけでも数え切れないほど編みなおしていますし、2つめの靴下のやり直しもけっこう凹みました。正直、編み直し後は数日テンションが下がりました。もう次のものを編む気マンマンで道具も毛糸も準備していたし、そっちを編みたくて仕方なくなって、「フライングで編み始めちゃおうかな」と思ったり。これが俗に言う Second Sock Syndrome というやつなんでしょうか。

だけど、自分の性格は自分でよくわかっているつもりなので、いま新しいのに着手しちゃうとこの緑色が見るのもイヤになっちゃうんじゃないかな、って(笑)。で、がんばりました。最後はかなりスピードも上がって一気に仕上げた格好になりました。最後の模様編みをやっているときに、「ああ、この模様を編むのもこれで最後なんだなー」ってちょっとジーンと来たりして(笑)、プチ卒業式のような気分になりましたよ。

忘れられない靴下になりそうです。



てなわけで、ここで恒例のひとり反省会を;
  1.  2つめを編んでいるときに「もしかして、糸が足りない?」と不安になり(実際は余裕で足りました)、その心理状態が影響してか、1つめよりもちょっと小さくなってしまった。編み方キツくなっちゃったのかな。両方同じ大きさで編むのって難しい。
  2. 本来は5つの穴がきれいに斜めに並んでいる模様なのですが、穴がアサッテなところにできちゃってる箇所を発見。ハハハ、これはご愛嬌ということで。
  3. かかとはものすごく慎重に編んだおかげで、2つめはだいぶ美しくできたと思う。

今回の使用糸は「毛糸ピエロ」さんの「さわやかコットン」です。ゴールデンウィークの決算セールで手に入れました。送られてきたときは、ちょっと想像してたのと違う色だなーと思って、もう少しパキッとした緑で、もう少し黄緑っぽいのかなと思っていたのですが、実際はわりと眠い感じ(いい表現が見つかりません)の緑で、最初は「んー、もし店頭で見てたら選んでない色だな」と思ったのです。が、編んでみたら意外とかわいくて、家族にも好評でした。通販だとこういう偶然が起きて、それはそれで楽しいですね。

それと、なんとなく完成したものに勝手に名前をつけるのが習慣のようになってきまして、今回は「柳にカエル」と命名いたしました。

本当は Diagonal Lace Socks (斜め模様のレース・ソックス)という直接的ながら美しい響きの名前なのですよ。だけど、この緑色がなんかカエルっぽいなーと思っていて、そのうちに際限なく続く斜め模様が風になびく柳の葉っぱのように思えてきて、こうなるともういけません(笑)。妄想が暴走し始めて、例の花札← のように見えて仕方なくなっちゃいました。

ちなみに子どもの頃から花札で慣れ親しんだ(笑)「柳にカエル」のエピソード、今回改めて調べてみました。
小野道風は、自分の才能のなさに自己嫌悪に陥り、書道をやめようかと真剣に悩んでいる程のスランプに陥っていた時のこと、ある雨の日散歩に出かけていて、柳に蛙が飛びつこうと、何度も挑戦している姿を見て「蛙はバカだ。いくら飛んでも柳に飛びつけるわけないのに」とバカにしていた時、偶然にも強い風が吹き発心し、柳がしなり、見事に飛び移れた。これを見た道風は「バカは自分だ。蛙は一生懸命努力をして偶然を自分のものとしたのに、自分はそれほどの努力をしていない」と目が覚めるような思いをして、血を滲むほどの努力をするきっかけになったという。(Wikipedia
柳にカエル、なかなかいい名前じゃないですか?(笑)