2011年12月30日金曜日

クリスマスには手づくりの…



クリスマス・イブの夜、これを作っていました。
相棒のパソコン。自作です(笑)。

我が家では家電、PCやプリンタなどの周辺機器、その他もろもろの
配線、設定、トラブルシューティングは主に私の役目。
相棒はそういうの苦手っぽいのですよ。
私だって思い切り文系だし、得意なわけじゃないけど、けっこう好き。

そんなわけで相棒のPCがおかしくなって秋葉原に探しに行ったのですが、
スペックが気に入らなかったり、余計なものがついてくるのがイヤで、
「だったら自分で作ってみる?」という流れになり、
パーツ屋の店員さんにパーツ構成を選んでもらいました。
で、「これ、誰が組み立てるの?」と怖気づく相棒に、
「ハイハイ、私やる、やりますやります、やりたい!」と立候補。
クリスマス・イブに組み立てました(笑)。あー楽しかったー!

私がマザーボードやメモリやハードディスクと格闘している間に、
相棒は生クリームを泡立てて、ケーキのデコレーションをしてくれてました(笑)。
(スポンジは私が焼いておいた)

12月は前半に体調を崩したりして、ほんとにタチの悪い風邪で、
編み物もできず、結局相棒にと編んでいたベストも
後ろ身頃の半分までしか進みませんでした。
ふぅ。。次なる目標はバレンタインか。。

今年はなんといっても震災があり、
日本全体も、自分の周囲も、そして自分の中の何かも
大きく変わった一年でした。

そんななかでも編み物と出会えたことは大きな収穫でした。
来年はもっと、きっといい年になります。そう信じて。

2011年11月30日水曜日

ニットが似合うロック・スターは誰だ その2

R.E.M.が解散してから、2か月が経ちました。
なんだか今ごろになって、じわじわと寂しさがこみ上げてきました。R.E.M.というバンドがもう存在していなくて、彼らをステージで見ることはないんだなと思うと、寂しさとも悲しさともいえる不思議な感情が毎日じわじわと大きくなっているような、変な感じです。

それは突然の発表だったので、ニュースを聞いたときは椅子から転げ落ちそうになるくらい驚きました。と同時に、それがあまりにも「彼ららしい」やり方だと思ったので、最後までR.E.M.らしいなーと妙に納得した気持ちでした。むしろ清々しささえ覚えていたのです。解散の寂しさよりも、30年間もひとつのバンドを続けた(しかも名曲の数々!)ということ、やり切ったという感覚を持って終われたということがなんと尊いことかと思ったのです。

私には彼らのような才能はないけれど、それでも下手なりに編み物を30年間続けたら、どんな表現ができるだろうと勇気を与えてもらったような気がして。

「ニットが似合うロック・スターは誰だ」というタイトルとはおよそ似つかわしくない内容になってしまいました(笑)が、マイケル・スタイプは絶対ニットのセーターが似合うはずだと個人的に思っていたので書いてしまいました。画像はあまりありませんが、若いころのマイケル・スタイプ↓


でも、やっぱり寂しいです。こういうビデオ観ると。


2011年11月28日月曜日

ゲージが合わない


久々にウェアを編もうと思います。
ずっと小物を、それも輪編みばかりで編んできたので、往復編みがきれいにできません。
裏編みが遅々として進まず、なんだか千本ノックを受けているような気分です。

スワッチを編んでいるのですが、ゲージが合いません(笑)。何度編みなおしたか。
横方向はなんとか合わせましたが、縦方向が微妙に違うのです。

ああでもない、こうでもない、と編んだりほどいたりしながら秋の夜長は更けていきます。

2011年11月26日土曜日

てぶくろ3号完成 - 小鳥さんミトン

耳当て帽を編んだあと、ほんとうは次に編むものをもう決めていたんです。
パターンも毛糸もちゃんと準備して、さてちょっとRavelryでも見てみるかな、なんてあれこれ眺めていたら、この手袋が目に飛び込んできました。

しかもフリーパターン。
パターンといっても作り方が書いてあるわけではなく、チャートだけがそっけなく置いてありました。が、気がついたらそれをダウンロードして、編み始めてしまっていました。ほとんど何も考えず。

自分の意思とは関係なく、行動を起こしてしまうことって、ありませんか?
私は多いです。というか、行動のほとんどが思いつき(笑)。


で、これ編みました。Bird Mitten chart というパターンです。

使った毛糸は、ドット模様セットで使った白の残りと、何に使ったかも覚えていない何かの余り糸(焦げ茶)。ラベルもなくなってしまっているので身元不明なのですが、とりあえずほぼ1玉分くらい残ってる。で、あとのことは考えず編み始めました。


小鳥さんがカワイイ。ですが、とても細かい編み込みで、しかも規則的な模様ではないので、片時もチャートから目を離せず、とっても苦労しました。編み始めてすぐ、はずみで編んだことを後悔しそうになりました。だけど、がんばって編むとカワイイ小鳥さんが次々現れて、なごむー。


編みあがってから気がつきましたが、やっぱりけっこう間違えてました(笑)。

これは親指の部分。
なんと、くちばしを編むのを忘れておりました!!!ヒィ。

こういうときは、どうすべきか。
後からメリヤスししゅうという手もありますが、あえてこのままにしておきます。

言い訳じみてますが、これも手編みの味ということで。このミトンを見るたびに編んだ日々を思い出すことでしょう。

初心者にしてはよくがんばったよ。ほんと。

何も考えずに編み始めたので、手元にあった1号の輪針で編んだのですが、おかげでみっちりと編み込んだ感じになりました。私の手は小さいのでサイズがピッタリ! そして焦げ茶の毛糸はギリギリで足りました。
結果オーライですが、あまりオススメできるやり方じゃないですね。。


小鳥さんといっしょに、紅葉を見に行きます!

2011年11月25日金曜日

帽子5号完成 - 北欧山ガール帽

帽子が大好きです。
外出するときはほぼ100%、帽子をかぶります。
さすがに通勤時には会社に着いてからぺたんこの髪で一日過ごすのがイヤだったのでかぶりませんでしたが、バッグのなかにニット帽を入れておいて帰りはかぶる。
それぐらい帽子がないと生きてゆけない(大げさ)。

そんな訳で、帽子を見ると欲しくなってしまいます。
帽子屋さんなんか行くとそれこそ「ワー!キャー!」状態で試着しまくってハイテンション。
一日中でもいられます、帽子屋さん。

そういえば先日、とてもおしゃれな靴ばかり売っているステキな靴屋さんに行ったのですが、あまりにどの靴もすばらしいので、感極まって、店員さんに「毎日こんなステキな靴に囲まれて過ごせて幸せですねっ!」といってしまったのですが、店員さんは「いやー、毎日見てるとさすがに飽きますよ(笑)」とアッサリ。ま、そういうものかもしれません。。。

話が逸れましたが、帽子を編みました。またまた『スウェーデンから届いたニット』に掲載されていたパターンです。


耳当てつきの帽子って大好き。ちょっとオトボケな雰囲気でかぶりたいです。
ですが、デザインと色合いがどことなく北欧風(な気がする)なので、幼くは見えない……ハズ…。
写真では黄色に見えますが、実際にはもっと黄緑なんです。編み物を始めてから気づきましたが、私、グリーンが好きみたいです。特に黄緑。

では、ひとり反省会を始めます;
  1. こういうシンプルな帽子はそれほど苦労なく編めるようになった。
  2. 今回の挑戦は耳当て。端をすべり目して編んでいくんですね。勉強になりました。何に使うかわからないけど、なんとなく使えそうなテクニックに思えました。…マフラーとか?
  3. このパターン、次回はもっと激しい色合い(!)で編んでみたい。

2011年11月22日火曜日

けいと物語

今月のはじめ、イギリスのオンラインショップで毛糸と編み針を注文しました。
ところが、10日経っても届きません。12日経っても届きません。音沙汰なし。
海外通販ならそれくらい普通じゃない?と思いますが、
実はそのお店から毛糸を買うのは2回目でして、初回は「え?もう来ちゃったの!?」と驚くくらい
あっという間に届いたのです。たしか5日くらいで届いた。

そういうこともあって信頼できるお店だなと好印象を持っていたので、
明日で2週間というタイミングでメールで問い合わせてみることにしました。もちろん英語でね。

カスタマーサービス担当者さま
11月5日に毛糸と針を注文したのですが、まだ届きません。発送状況はどうなっているか、教えていただけますか。

その返信が翌日も翌々日も来ないのです。さすがに「むむむ」となっているところへ、3日後の夜、ついにメールが来ました。

調べてみたら荷物は11月7日に発送していました。配達がなんかちょっと遅いみたいだけど、大丈夫、きっともうすぐ届くと思うわ♪

当然英語で書かれたメールなので「♪」は書いてありませんでしたが、そんな雰囲気のメール。「♪」は書いてないけど、:) って顔文字が書いてあった(笑)。

返事が来てまずはひと安心。だけど11月7日に発送してまだ届かないって、船便じゃあるまいし、けっこう困った状況じゃないかと思うんだけど、「大丈夫(I'm sure)、もうすぐ届くわ」ってその自信はどこから来るんだろう???あ、ははぁーん、わかったぞ。それは「そば屋の出前」状態だね。あ、やばい、送ってなかったってなって慌てて発送したので、メールの返信も遅かったんだね!

と判断しました。ふふふ、かわいいやつめ、お見通しよ♪ とちょっと心に余裕ができました。これがアジアの屋台とかだったら、やるかやられるか、食うか食われるか、みたいな一発触発な雰囲気にもなりかねないのですが(笑)、
了解です。荷物はちょうどいまこちらに向かっている最中ということですね。我が家のドアをノックする日を楽しみに待ってます。
みたいなことをちょっとユーモアを交えて(いるつもりで)返信して、ほんとに慌てて発送してたらあと4、5日で届くんじゃないかなと思ってました。

ところが! 荷物はその翌朝届いたのです。
本当に11月7日に発送していていままで時間がかかったのか、私の問い合わせメールを見て発送して速攻で届いたのか、それは明らかではありませんが、「もうすぐ届くわ」のメールが来た12時間後にほんとに届いたので、なんだかものすごくびっくりしてしまいました。

あのお店には魔法使いの店員さんがいるのかもしれません。「そば屋の出前」呼ばわりしましたが、ほんとにいいお店なので次もまた、あそこでお買い物します。


長い旅の末に私の元へやってきた毛糸たち。それはそれは美しい色で、思わず頬ずりしてしまいました。
Happy knitting : )

2011年11月9日水曜日

くつした6号完成 - waterfall

ブログに記録するのがすっかり滞っておりました。
くつした6号、完成しました!



初めてのハイソックスです。
使用したパターンは前回の記事どおりウェンディさんの「Waterfall Socks」です。
使用糸はSchoppel-WolleのAdmiral Tweed Buntという糸。上の写真だとよくわかりませんが、赤、青、黄色などカラフルな色のツブツブが入っていてお気に入り。ツイードってあたたかいし、ほんとに大好きです。

靴下を編むのがちょっと久しぶりだったので、最初の作り目のときにいつものようにTurkish Cast-Onで始めようと思ったのですが、……やり方すっかり忘れていました(笑)。なんとなくグルグル糸を巻きつけたのは覚えているんだけど、なんかアヤシイ。仕方がないので忘れたついでに、別の方法を試してみることにしました。

忘れたり、失敗したときが新しい方法を試すチャンス!(超ポジティブシンキング)

で、今回使ったのは有名なJudy's Magic Cast Onという方法です。
備忘録として動画貼っておきます。

Judy's Magic Cast On (Starting Toe Up Socks)


糸を針に巻いていく方向とか、最初は少し複雑で、何度も何度も動画を見たりしましたが、これいいです! Turkish Cast-Onより気に入りました。作り目のあと編みやすいし、見た目にもキレイな気がします。あーこれは忘れないようにしたいなー。

で、当初はパターンのように足首くらいまでの長さにしようと思っていたのですが、足首まで編んだところで試着してみたら、ちょっと緩いのです。もう少し小さめに編めばよかったのですが、Sサイズをチョイスすれば問題ないだろうという安易な考えで編み始めたし、目数を減らして編み直すなんていう芸当はとても私にはできないし……。

このままだとズルズル落ちる靴下になっちゃう。

ということでひらめいたのがハイソックス(笑)。足首部分が緩いのはしょうがないとして、そのままふくらはぎまで突き進んだらイケるんじゃない?と思ってしまったのです。幸いこの毛糸は1玉が100g=420mとたっぷりあるのですよ。

結果、オーライでした(笑)。普通ハイソックスってふくらはぎの部分で増し目をして編むものだと思うんですが、これは足首からひざ下までぜーんぶ同じ太さという荒技(笑)。だけど、意外と履けちゃいます。とはいえ、決して私の脚が細いというわけではありませんので、ふくらはぎの部分はピタピタになっているんです。滝に見立てた美しい模様もビロ~ンと横に広がっちゃってるし。

だけど履き心地バツグン。しかも、ズリ落ちてこない。 そして温かい!
この冬ヘビロテ決定です(というかすでに1回履いて外出しちゃいました)。


いつか正しい方法でハイソックスを編んでみたいと思いますが、少し編み物に慣れてきて、自分でいろいろアレンジを加えていくのって楽しいなと思うようになりました。

2011年10月27日木曜日

What the world is waiting for

帽子、手袋と続けて編んだあと、久しぶりに靴下が編みたくなりました。やっぱり靴下編み、楽しいんだよねー。

そこで、以前から編もうと思ってあたためていたウェンディさんの「Waterfall Socks」というパターンを引っ張り出してきました。毛糸もだいぶ前に買っておいたもの。

このパターン、とても簡単に編めるので、すぐ覚えられて、しかもとてもキレイなんです。waterfall(滝)という名前がついていますが、ナイアガラのようなダイナミックな瀑布ではなく、どちらかというと山の奥にひっそりと存在する、地図にも載ってないような、けれども白いレース編みのような繊細で美しい滝、というイメージでしょうか(笑)。

まあとにかく、編み始めてすぐ気に入ったのです。そしてなんといってもウェンディさんのネーミング。waterfall。なんて美しい名前! 私のなかで waterfallといえば、これはもう絶対 the stone rosesの「waterfall」という曲なんです。

The Stone Roses - Waterfall


the stone rosesはイギリス・マンチェスター出身のバンドなのですが、オリジナルアルバムを2枚出しただけで解散してしまった伝説的なバンドです。で、waterfallという単語を目にしてすぐにこの曲を思い出し、久しぶりに聴きたくなって、YouTubeでずっと聴きながら編み始めたのが10月18日。

「編み物がはかどるね!」なんてノリッノリで何度もリピートして、ふとコメント欄を見ると、「ローゼズおかえりなさい!」「まじで!?」「今年最高のニュース!!」などの新しいコメントがズラリ。え?ちょっと待ってどういうこと?と思っていたらその夜ローゼズ再結成のニュースが全世界を駆け巡ったのでした。

なんという偶然。もうね、その日は泣きました。まさかもう一度メンバーが揃ったところ、見られるなんて思ってなかったもん。これ、いちおう編み物ブログなので、あんまり熱く語るのはやめておきます(笑)が、誰にでもありますよね、理屈じゃなくてたまらなく好きなもの。体中の血が騒いで沸騰しちゃうくらい愛しているもの。

私の持っている彼らのファースト・アルバムは、何度も聴きすぎてCDがおかしくなって、最後の曲では「サザエさん」の主題歌みたいに(最近TV観てないのですが今でもそうなのかしらね、あの曲)音程がグンニャリと変わっちゃう箇所があって、聴いててちょっと気持ち悪くなる(笑)んだけど、そこまで聴き込んだCDもそう多くはありません。

というわけでそれ以来アドレナリンが分泌されっぱなし(?)で、ずっと興奮状態の私。で、肝心の靴下ですが、まだ編んでまーす(笑)。

2011年10月23日日曜日

帽子4号完成 - ゲシュタルト帽

初心者にはドット模様は難しすぎる、と弱音を吐いたのに、またまた懲りもせず編みました。


前回のチュンセ・ミトンとおそろいの帽子です。『スウェーデンから届いたニット』のなかから、ポーセ(Påse)です。

さすがに前回ドットには苦労させられた分、こちらは編み込みで困ることはありませんでした。ただ、編む分量が多いので、編んでも編んでもドットドットドットドット……。

心理学の用語で「ゲシュタルト崩壊」というのがありますが、まさにソレでした(笑)。
ゲシュタルト崩壊 - これは同じ漢字を長時間注視しているとその漢字がバラバラに見えたり、連続で羅列された文字列を読み続けると途中からなんとも形容しがたい、いわゆる「こんがらがった」状態になる現象である。例えば平仮名の「あ」を長時間凝視したり、連続して大量に書き続けた場合、「あ」という文字はこんな字だったか?と思ってしまう現象がこれにあたる。(Wikipedia より)


ですが、かわいいです♪ とってもお気に入り。早くもっと寒くならないかなー。
手編みの良さのひとつに、帽子とミトンとか、ペアで作ることができるというのがあると思います。お店でこの帽子かわいい!って思って、「これとおそろいの手袋もあればもっとかわいいのに」と思うこと、よくあります。手編みならそれが叶えられる! すばらしい!


ではサクッとひとり反省会;
  1. 次回はカラフルなもの編みたい(笑)
  2. 減らし目の部分、ドットの入れ方があまりうまくできなかった。ちょっと残念。
  3. 実は編み終わりに糸を通してギュッと絞るのが苦手。きれいにできたためしがありません。。これもちょっと失敗したっぽいのでポンポンつけようか検討中。

2011年10月20日木曜日

てぶくろ2号完成 - 代々木くん

前回のてぶくろ1号は編むのに1週間かかりました。でも、これまで何を編んでもたっぷり1か月はかかっていたことを考えると画期的なことだったんです! 集中力が向上したんでしょうか、完成度はともかく編む速さは少しずつでも上がっているように感じます。

で、早くもてぶくろ2号の登場です(笑)。
こちらはなんと奥さん、3日で編めちゃいましたよ。


「Fetching」というフリーパターンを使用した指なしミトンです。指なしミトンを編むのは生まれて初めて。Ravelry を見ると、これまでになんと1万8000回以上も編まれている古典的&人気パターンなんですね。

こちらは「編物部屋 285号室」というブログに丁寧な日本語訳が紹介されていましたので、そちらを参考にさせていただきました。

編物部屋 285号室 - Fetching in Japanese(日本語訳)
どうもありがとうございました。

また、デザイナーのCheryl Niamathさんのサイトはこちらです。
Fetching Knits



編み方はそう難しくはありませんでしたし、久しぶりに並太なんていう太い糸を編んだので、サクサク進むのがおもしろかったです。ただ、生まれて初めて(こればっかり)の縄編み。ちょっと苦労しました(笑)。縄編み針というものを持っていないし、わざわざこれだけ買いに出かけるのもちょっと面倒だし、ということで、『編み物教室の現場から こんな基礎編みの本が欲しかった!』という本に道具を使わずに縄編みをする方法が紹介されていたので、それで挑戦してみることにしました。

要するに一度針にかかっている糸を針から外して、かけ直すというやり方なんですが、最初は目がほどけそうで怖かったです。だけど、慣れると意外と外れずにできて、楽しかったですよ。とはいえ、ちょっと糸が割れてしまいました。残念。

では、ひとり反省会を;
  1. きれいに縄編みができるようになりたい。練習しようっと。
  2. 親指の拾い目、 前回よりはうまくいったように思います。穴がほとんど感じないほど小さくなりました(まだ完全になくなってない 笑)。
 前回の「チュンセミトン」もモノクロでしたが、今度も黒。Ravelry とか見ていると、編み物の世界で黒ってあまり人気がないように思います。ええ、私もできればきれいな色の毛糸で編みたかったんですが、並太で適当な毛糸がこれしかなかったので。。

この毛糸、パピーのクイーンアニーなんですが、以前代々木公園に行ったとき、たまたまフリーマーケットをやっていたのでちょっと覗いたら、 洋服を売ってるお店の片隅に毛糸玉が山のように積まれているのを見て、立ち寄ったのです。

当時は今ほど編み物にのめり込んで(笑)いませんでしたし、毛糸玉の前ではひとりのおばさまがそれはもうものすごい勢いで毛糸山に突撃していて、「これは全部あたしのよー! 近寄らないでよー!」みたいなオーラを発しながらめぼしい毛糸をかき集めていたので、小心者の私は近づくこともできず(笑)、毛糸の山からこぼれていたその黒い毛糸をそっと拾って購入したのでした。
1玉50円(笑)。

今思えばもっと買っておけばよかったと思います。50円なんてありえないもの。

というわけでこのミトンは「代々木くん」と命名しました。

2011年10月18日火曜日

てぶくろ1号完成 - チュンセの星めぐりミトン

金木犀の香りがしなくなって、公園を歩くとそこかしこから銀杏のほのかな匂いが漂ってくるのに気づき、ああ秋もこうして深まっていくんだなーと柄にもなく感傷的なことを考えていた矢先、夏に逆戻りか!?みたいな暴力的な暑さが戻ってきて、どうなってるんだと思っていたら、今日は秋らしい適正気温になったようです。

ちょっと体調を崩したりしてグズグズした日もありましたが、編み物は順調に、気温に関係なく楽しんでおります。


生まれて初めてミトンを編みました。2作目の編み込みです。
『スウェーデンから届いたニット』のなかから、ポーセ(Påse)というパターンです。

シンプルなドット模様。複雑な編み込みじゃないから、模様を覚える必要もないし、簡単だよねー♪との安易な考えからいきなり編み始めてしまいましたが、愕然としました。

シンプルなだけに難しい……。

編み方の調子がきちんと揃っていないと、ドットが大きくなったり小さくなったり、するのです。うわー、これ、けっこう難易度高かった(私にとっては)。とはいえ、これが編みたくてこの本を買ったくらいですから、ここで引き返すわけにはいかない(笑)。


で、がんばったのですが、最初はドットが全然きれいに出なくて泣きそうでした。それでも続けているうちに糸の引き方が少しわかってきて、なんとか最後まで編むことができました。では、ひとり反省会を;

  1. ドットの編み込みは難しい。(笑)
  2. 親指の付け根に穴が開きました。。。拾い目がどうやら上手じゃないみたいです。嗚呼。ここはもう少し研究しなければなりません。
  3. 手首は2目ゴム編みを長く編んで折り返しているので、とてもあたたかです。編み込み部分も、渡した目に指をひっかけたらどうしようと心配でしたが、どうやら大丈夫みたいです。で、とってもあったか♪
さて、今回の命名ですが、宮沢賢治の童話『双子の星』から名づけました。もともとこのパターンには「ポーセ」という名前がついていますが、『双子の星』にはポウセ童子というふたごのお星さまが登場します。ふたごのもうひとりはチュンセ童子といいます。

「ポーセ」という名前を目にしたとき、その童話を思い出し、自分のミトンには「チュンセ」と名づけました。ちょうど、大きさの不揃いなドットが、夜空にキラキラ輝く星たちのようではないか、とちょっと自嘲気味に、でもうってつけの名前のように思えましたので(笑)。

2011年9月30日金曜日

くつした5号完成 - ガリガリ君ソックス

いつの間にか、靴下も5号まで来ました。
季節はずれというか、今さらというか、春夏用のコットンのソックスです(笑)。
私のではなく、相棒用です。



この夏、旅に出る前に半分だけ編んでいたのですが、その後1か月半のブランクを経て、ようやく完成しました!

正直なところ、旅から帰ってきてすっかりモチベーションが下がってしまっていて (だって季節はもう秋、あちこちからスッテキーなニットの話題が聞こえてきて、「ああ早くウールのもの編みたい!」という気分にイヤでもなってしまうのですもの)、この靴下ももういっかなーという気持ちになりかけたのです。ですが、これ、0号の輪針で編んでいる最中で、その0号の輪針を他のものを編むのにぜひとも必要になったため、「それならこれを先に片付けるか」と思い直してがんばったのです。

手持ちの道具が少ないので、こういうことになります。

だけど完成させてよかったです。やはりできあがりを見るのはうれしいですね。ということで、ひとり反省会を;
  1. 靴下は一気に編んでしまわないと、モチベーションを持続させるのが難しい(笑)。
  2. 既存のパターンどおりではなく、かなり適当に色を変えたりしながら編んでいたので、もう半分を編むのに苦労しました。ブランクが長かっただけに余計。どう編んだかはちゃんとメモしておいたほうがいいですね。
  3. かかとの部分の色を変えるとき、もっとうまい方法があるんではないかと思うのですが。1段編んではまた色を換え、みたいなことをして非効率というか、あとの糸処理がちょっと面倒なことになりました。

なんとなく色の具合があの「ガリガリ君」を髣髴させるので 、ガリガリ君ソックスと命名しました。

さーこれで大手を振って秋冬物を編めるぞ!

2011年9月26日月曜日

帽子3号完成 - もみの木の森

まだ社会復帰が果たせていません(笑)。
この連休は思い切って新宿に行ってみましたが、なにかお祭りでもあるのですかと思うほど人が多くて、なんだか疲れてしまいました。都会って、こんなに激しい人混みを縫って歩くところでしたっけ…。

編み物のほうはリハビリを兼ねて、帽子を編みました。
リハビリとはいえ、いきなり編み込みに挑戦です。
はい、人生初の編み込み。リハビリでもなんでもない、どちらかというとチャレンジです。


作ったのは『スウェーデンから届いたニット』から「モミの木 グラーン GRAN」というパターンです。
これを選んだのは、2色しか使わないこと、それほど複雑な模様には見えなかったことが主な理由ですが、この夏お世話になった東北地方のあの美しい自然を表現してみたかった、という淡い期待もあります。

とはいえ、実際編んでみると、とても難しい!
第一、2色の糸をどう扱っていいのかわからず、とりあえず左手と右手に1本ずつ糸をかけて、アメリカ式&フランス式という両刀遣いでやってみようと思いました。

人生初のアメリカ式。

YouTubeで動画を凝視して、いざやってみましたが、自分の指じゃないみたいに意のままに操れない! 結果、編み目はなんだかゆるーくなってる……。

それでも何段か編んでいるうちにアメリカ式にも少しずつ慣れてきて、楽しくなってきました♪

ただ、今回最後までわからなかったのが「編みくるむ」というやり方。
本の最初に、「渡り糸が長くなる場合は、少なくとも3目ごとに、裏側でもう1色の糸にひっかけながら編みくるみます」と書いてある。うーん、「編みくるむ」とな……。言わんとしていることはわかるのですが、実際どう編みくるむのか、よくわからないのです。要は裏で糸が長く渡っていると、かぶるときに指がひっかかってピッと引っ張っちゃったりしがちなので、あまり長くならないように適当に絡めながら編んでね、ということだよね、と解釈。ほんとに適当に絡めておきました(笑)。

だけど面倒なのは絡める作業のたびに、右手にかけた糸を離して左手の糸の上からかぶせるようにして編まなければならなかったこと。説明しづらいのですが、本当はもっとスマートに編みくるむ方法があるんだろうなーと思いつつ、最後までわかりませんでした。

これは、次回の課題。

ともあれ、編み込み、とっても楽しかったです!
なんだかクセになりそう。

今回の使用糸は;
オカダヤさんのmano create Pure WOOL M(グリーン)と、SILK WOOL(薄いグレー)です。

タイトルどおり、モミの木が並んでいる模様ですが、自分的にはこの夏歩いた白神山地のブナの原生林のイメージで。(いや、どう見てもモミの木だけど)

2011年9月19日月曜日

旅の終わり

およそ40日間の旅を終えて、東京に帰ってきました。
東北をぐるり、ゆっくりと巡るさすらいの旅。


東北は、すばらしいです。
たくさんの温泉、恐山、白神山地や平泉といった世界遺産、
大好きな宮沢賢治のふるさと、などなど見どころが満載でどこも本当に感動しましたが、
なんといっても人との出会いがこの旅のいちばんの収穫であり思い出です。

あたたかく、情が深くて、懐が深い、たくさんの人と出会いました。
日本っていいな、と感じる瞬間が何度もありました。

被災された方のお話を伺う機会にも恵まれました。
私たちのほうが逆に励まされてしまったりして、自分の無力さを感じたりもしました。
これから、何ができるだろう。いろんなことを考えました。

相変わらずの貧乏旅行ですから、
たいていは無料か500円程度の格安のキャンプ場にテントを張り、
(東北はすてきなキャンプ場がたーくさんありますよ♪)
地元のおいしい採れたて野菜を料理して楽しむ日々。

本当にささやかな旅でしたが、こうして東北を旅行できたこと、
心からありがたく思います。



さて、編み物のほうはすっかり中断してしまいましたが、
ぼちぼち再開します。(すっかり忘れてるだろうな。。)
そろそろウールを編んでもいい季節だよね、と思いきや、
東京はまだ真夏のように暑かった!

2011年8月9日火曜日

さすらいの編み人

しばらく旅に出ます。
編みかけの靴下は、そのまま放置。

帰ってくる頃には、秋冬物が編める気候になっていることでしょう。

旅人の血が騒ぎます。


2011年8月5日金曜日

まきもの2号完成 - ペット・サウンズ

前回の更新から1か月近くが経過していました。

父が体調を崩し、しばらく入院していたために、実家に帰省していました。実家にもPCはあるので(私のより新しくて高スペックだったりする……ムムム)、ブログの更新もしようと思えばできるのですが、なんとなくそういう気分になれなかった1か月。

家と病院を往復する毎日、いつもとはまるで違う平均年齢高めの環境で、手を伸ばせば届きそうなところにいつも立っていてくれる山々を病室の窓から眺めたりする生活で、いろんなことを考えました。

さて、その間、編み物はどうしていたかというとですね、ホソボソとですがやっていましたよ。


まきもの2号 Lace Ribbon Scarf、ようやく完成しました。といってもブロッキングはまだなのですが……。

編みかけのこの子を実家に持っていって本当によかったと思います。模様を覚えるまではけっこう時間がかかりましたが、一度覚えてしまうと手を動かすのが楽しくなるパターンでした。移動中でもガンガン編めたしね。

私が楽しそうに編んでいるのを見て、母が「それ、きれいな模様ね」と興味を持ったようでしたので、「じゃ私が編み方を書いてあげるよ!」ということでパターンを翻訳してあげて(翻訳というほどの英語じゃないけど)、母も手持ちの糸を出してきて、いつの間にかふたりで同じパターンを編むことになりました。

編み物歴ン十年の母ですが、英文パターンは初めて。最初は何度か間違えたりしていましたが、慣れてくるとやはりこのパターンにハマってしまったようで、私が朝起きて居間に行くと、すでに早起きしてひとり編んでいる母の姿が(笑)。

「まさかあなたに編み物を教わる日が来るとは、夢にも思わなかった」と母。
ええ、私もまったく同感です。

それにしてもあなたはやはりツワモノです。だって、「これで編む」といって持ってきたのがホビーラホビーレの「クロッシュコットン」という極細な糸。確かにその白の糸で編んだら繊細なスカーフになるでしょうけど、編んでも編んでも先に進まなさそうで、ちょっと気が遠くなりますよ。

年季の入ったベテランは、気合が違うのだった。

というわけで、恒例の反省会;
  1. 自分はどっちかというと、じゃなくて圧倒的にレーシーでファンシーでラブリーなものが似合わないキャラなのですが(笑)、これはシンプルだけど適度にかわいいという絶妙のさじ加減でとても気に入りました。
  2. 今回はROWANの4ply cottonを80gほど使用。パターンでは作り目53目となっていますが、夏物だしそれほど幅の広いものはいらないねということで35目で作りました。
  3. 次回は同じパターンをウールで編みたい。それくらい好き♪
  4.  普段ひとりで孤独に編み物を楽しんでいるので、人といっしょに同じものを編むという喜びを味わうことができた(笑)。
写真にもチラリと写っていますが、The Beach Boys の名盤「PET SOUNDS」が死ぬほど好きで、この夏中、編み物しているときでもずっと聴いていました。個人的にちょっと残念な出来事があったりして、「あーあ」ってなってるときでもこのサウンドに何度も癒されました。ブライアンにありがとうと言いたいので、なんの脈絡もないですが、このスカーフを「ペット・サウンズ」と命名しました。


2011年7月10日日曜日

オートクチュール

猛暑の日曜日にファッションの話題など。

カナダ出身のフォトグラファー tommy ton が撮影した、パリ、オートクチュールのショーでのスナップ写真。






ソースはこちら;
STYLE.COM - Tommy Ton Shoots Couture

オートクチュールなんて私には縁のない世界だわと思っていましたが、その周辺のストリートはとっても楽しそうな雰囲気! そして色づかいが自由でとっても美しくて楽しい!

そのあたりが写真家の腕なんでしょうが、こういうの見ていると色の勉強になりますね。今回はニット出てきてませんけどね。編み物から始まって、少しずつ世界が広がっていきます。

こちらのブログにもおしゃれで自然なスナップがたくさん↓
STREETFSN

2011年7月8日金曜日

まきもの2号はじめました

先日完成したまきもの1号の使い勝手のよさに気をよくした私、つぎのお題も「スカーフ」にしました。気に入った食べ物は飽きるまで食べ続けたりするのですが、編み物でも気に入ったパターンは何度も編んだり、おんなじメーカーの毛糸をあれこれ使い回したり、することになりそうです、どうやら。

今回の糸はこちら;



ROWANの4ply cottonという糸です♪
ROWANの糸で編むのは初めてなのですが、とても気に入りました! さすがROWAN、噂には聞いていましたが、色、編みやすさ、肌触り、期待以上です。
糸玉の状態で見る色よりも、実際編んだときのほうが色がすごくキレイなんですよね。編まれたときに実力を発揮するという感じ。能ある鷹は爪を隠す?なのでしょうか。

それにしても新品の糸玉を眺めていると、その美しい巻き方にウットリ。糸が綺麗に整列していて、編むのがもったいないくらい(笑)、芸術的な巻き方ですね。

ただ、この糸、もう生産終了?なのかな、検索してもあんまりどこにも売ってない。。残念。



パターンは Lace Ribbon Scarf というものです。Ravelryではすでに5700回以上編まれている、おそらく有名パターン。

英文のパターンにもだいぶ慣れてきました。ま、平面で長方形のスカーフなのでこれといって複雑なことは書いてないのですが、 自分にとってはかなりチャレンジングな模様編みの部類に入るわけです(笑)。で、最初は「うわー複雑ー! こんなの絶対一生かかっても覚えられない」と思いました。ええ、今でも覚えきれてません。なのでほんと超スローペース。

そしてもはや恒例になった編み直しもすでに経験しました。今まで作ったものも、ひとつとして編み直しなしに完成したものはないので「もう慣れっこだい!」と強がってみたいのですが、何度やっても心の傷はけっこう深いです(笑)。

そして振り返ってみると、致命的な過ちを犯してしまうのって、隣にたまたま相棒がいて、なにやら話しかけられ、その応答をしている最中に多発していることに気づきました。おかげで「編み直しをするyumiket」の物真似がやけに上手になりましたよ、彼は。

「あっ…………!!!!!!」 (手が止まる)
「やっ…ちゃった……」 (声が震える、肩を落とす)
「…………。」 (無言で編んでたものをほどく、半べそ顔)

みたいな物真似をうれしそうにやってみせてくれる相棒。くぅぅぅぅ。



そんな訳で、痛恨の編み直し現場を多数目撃している相棒。先日こう言いました。
「完璧に仕上げたい気持ちはわかるけどさ、失敗をなんとか誤魔化したり、それを逆手にとって先に進むことはできないのかな」
「ごまかしはしょっちゅうやってるよ、でもなぜか話しかけられたときに致命的なミスをやっちゃうんだよ…」
「せっかく自分で作るんだから、ちょっと間違いとかあったほうが愛着がわくと思うんだよね。それが手編みのよさだと思う」

そして、こう付け加えました。
「だけどさ、いい芸術作品や科学の発明って、失敗から生まれることが多いよね。そこから何か新しいものを作るのって楽しそうだよ。編み図どおりに正確に編むのも大事だけど」

私が彼に初めて編んだベストも、あのときは今以上に初心者だったので、胸の真ん中に大きな穴が開いてしまって修復のしようがなく、編み直そうと思ったのですが、意外にも相棒はそういうのを喜んでくれたのでした。

日頃から割とエキセントリック(?)な考え方をする人で、日本の学校教育になじめなかった(笑)のも無理はないと思われるのですが、「失敗から新しいものを生み出す」というのは彼らしい発想で、なんだかちょっと考えさせられました。


めげずに失敗を繰り返して、いつか、自分のオリジナルの何かを生み出したいな。

2011年7月1日金曜日

まきもの1号完成 - グリーンティー

暑さにもめげず、なんとか完成しました。


初めての巻きもの系。こういうのはスカーフ、というんですよね。たぶん。
スカーフとショール、それにストールの区別がいまひとつ明確でない私。大きさで使い分けるのか、それとも首に巻くか肩にかけるかの違い???

ともあれできました。いつものようにひとり反省会から;
  1. ずっと0号針の靴下とかばかり編んでいたので、久しぶりの6号に戸惑った。こんなに太かったっけ? 針が太いので編むのもサクサク進むだろうとタカをくくってたけど、そう簡単ではなかった。結局10日以上かかっちゃった(笑)。
  2.  編み方はかけ目&2目一度をひたすら繰り返すだけという、編み物上手な人が見たら笑っちゃうくらいシンプルなものなんだけど、それでも苦労した。20cmくらい編んで、ようやく編むのに慣れてきた頃、なぜか1目余っちゃうという事件が頻発。泣きながら編み直しを3回やりました。後でわかったことですが、2目一度のとき編み目を全部右の針に移さないといけないのに、左の針に半分だけ残ったまんまで次の目を始めていたみたい。簡単な編み方だからといって侮ってはいけませんね。丁寧にやろうと思いました。
  3. 使った糸はちょうど100g。作り目40目で編みましたが、もう少し長さが欲しかった。次は少し幅を縮めてその分長さを出しましょう。(また同じパターンで編むつもりの自分への申し送り事項) 
  4. 苦手な伏せ目。気をつけたつもりだけど、やっぱり微妙に緩さが足りない。。



でも、反省点は多いのですがけっこう気に入っています。色は地味めですが、よく見るとベージュの糸が混じっていて、適度な光沢もあって、なにより肌触りがいいんです! さすがドログリー。なにげなくオシャレ。日光に当たると首がかゆくなる私には、夏の必需品となりそうです。



最近、冷たい緑茶に氷を浮かべてつめたーくして飲むのが我が家のブームなので、このスカーフを「グリーンティー」と命名しました。名前だけでも涼しげに(笑)。

2011年6月28日火曜日

ニットが似合うロック・スターは誰だ

編み物にはまり出してからというもの、この問題についてはしばしば考えてきました。でもどう考えても、ロック・スターとニットって、ほんとに似つかわしくないですよね。みんな季節を問わずTシャツだけ。それに+ジャケットとか、せいぜい皮ジャンとか。

だいたいステージの上では汗だらだらだし。それで間違ってセーターなんか着ていたら、チクチクしそうですものね(笑)。プライベートはどうなのかわからないですが、反体制な内容を歌っているロック・ミュージシャンが地元で手編みのセーター着て歩いてたら、一気に家庭的なイメージが定着してしまいそうだし。

基本的に熱い人が多いよねえ。あんまり寒がりの人ってロックやらない気が……(笑)。

待てよ、寒がりといえば、真っ先に思い浮かぶのはあの方。あのアルバム・ジャケット。


ボブ・ディランです。この名盤「The Freewheelin'」はディランがロックに走る前で、純然たるフォーク歌手だったのですが、とにかく大好きなジャケットです。(ああ、編み物ブログのはずが、だんだん違う方向に向かっているようだ。。。汗)

当時の実際のガールフレンドと仲むつまじく肩を寄せ合って歩く姿を撮影したスナップ写真。雪のニューヨークはとっても寒そうで、だけどとっても幸せそうな雰囲気。初めて買ったディランのアルバムがこれだったこともあって、私のなかのディランのイメージはいつも寒そう。

ついでにいっちゃうと、冬の寒い日にとても寒そうな顔をしている男の人が好きです(笑)。なんのこっちゃ(笑)。

というわけで、とても寒がりなイメージのボブさんのことだからニットを着用している画像もあるのではないかと思い、調査しましたよ。


記念すべきデビュー・アルバム。やはり厚着気味です。


初々しいボブ・ディラン。
ジャケットからちょこっとセーターが顔をのぞかせていますね。


あまり鮮明ではありませんが、マフラーは手編みっぽい雰囲気!


巻きもの姿をよく見かけます。首元からスースー風が入ってくるのが嫌いなのかしら。あ、歌手だから喉を守ってる? その割には煙草?



ちょっとやりすぎな感はありますが、やっぱり巻きもの好きですね。



どういう状況か知らないのですが…、えっと、毛糸のマフラー巻いてますね(汗)。

結果、思ったよりセーターなどを着た画像は見つかりませんでした。

ですが結論として、ニットが似合うかどうかは別としても、やはりこの人は寒がりミュージシャンNo.1に認定してもいいような気がします。以前の職場にボブ・ディランを神とあがめている超ファンの人がいましたが、彼いわく、ディランが1990年代以降来日コンサートを、それも秋田、仙台、倉敷などなど中小クラスの地方都市で行うようになったのは、日本の田舎のさびれた温泉がいたくお気に召したからだとか(本当かどうか知らないですが)。ま、そういう噂が流れるくらいですから、やはり彼は寒がりに違いありません(笑)。



以上、「ニットが似合うロック・スター」についての考察その1を終わります。暑苦しいぞなにやってんだと自分にツッコミを入れつつ、この項、そのうち続く(笑)。

2011年6月22日水曜日

マジックループの穴

昨日、初めてマジックループに挑戦した記事を書いたのですが、それに関して、マジックループの針を切り替えるところって毎回同じ場所だけど穴が開いたりしないのか?というご質問をいただきました。

編み物にハマり出してまだ半年にもならないビギナーですから、専門的&技術的なことをお話しする資格はまるでないのですが、せっかくいい機会をいただいたので初心者的な感想を書いておこうと思います。

……正直なところ、聞かれるまで「穴」については考えたこともありませんでした(笑)。というのも私が超ヘッポコ初心者で、とにかく仕上げるので精一杯!という状態だというのが大きいと思いますが、それにしても何も気づかなかったのですから、おそらく「穴」に関しては問題ないと思われます。でも、私、どちらかというと、というか圧倒的にアバウトな性格(汗)で細かいことは「ま、いっか」で済ませてしまうひとですので、どうなんだろう一般的には。

ちなみに私は5本針で編むときにも、針と針の継ぎ目(なんて表現したらいいんだろう…)が緩んで穴が開くタイプではなく、キュッと糸を引き締めすぎてそこだけ微妙に編み目が小さくなってしまうようなタイプ(笑)です。

マジックループを始めるにあたってはこちらのページを参考にさせていただきました。
輪針1本で小さな輪編み:マジックループ
まずはこれを何回も読んでイメージトレーニングをしてみようと思ったのです。でもなかなか頭で理解できず、「習うより慣れろだ!」とばかりに編み出したのですが、あらまビックリ、針の切り替えもスンナリと、編めてしまったではないですか!

針と針の間の緩みに関しても、私には5本針より気にならなかったです。(単純に回数が減るからか?笑)

ただ、80cmという長さの輪針を使ったのですが、男物の靴下だったせいか、コードがもう少し長いといいなと思ったことはありました。なんというか、コードが短いと編地が引っ張られているような感じがするのです。意外とこの、コードの「遊び」がマジックループの肝だという気がします。長さが十分でないと編みにくいし、しかちゃんが指摘されたように編み目が安定しない原因になるかもしれません。もう1本輪針を買うとしたら、次はもう少し長いものを試してみたいです。

マジックループのコードの長さに関しては、こちらの記事がたいへん参考になりました。

2011年6月19日日曜日

NOROの着こなし

海外おしゃれブロガーの間でのちょっとした話題。Camille Bidaul Waddingtonさんというスタイリストのアシスタント、Ursina Gysiさん。彼女のファッション・スタイルがとってもステキ!といくつかのブログに取り上げられていました。そのなかの一枚なのですが、


毛糸のメーカーとか種類とか、まったく詳しくないのですが、そんな私でもこの写真を見たら「なかに着てるセーター、野呂さんの糸ですか」って思いました。違ってたらほんとスミマセン。でもこれ、NOROですよね??違うかな??

チラリとのぞくハートのシャツがとっても可愛いです。

野呂さんの糸ってとっても個性的で存在感があって、小物ならともかくセーターとか自分では絶対着こなせない!と思っていたのですが、この写真を見たら「ちょっとチラ見せするとかわいいなー」と思いました。なんか憧れます。というか、編んでみたくなりました(笑)。


この袖口からチラリとのぞくキュートさったら!

こちらのブログから↓
Vanessa Jackman

2011年6月18日土曜日

脳内キュー

編み物をしていて何が楽しいかというと、編んでいる行為そのものはもちろん楽しいんですが、編んでる最中に「次は何を編もうかな」って考えるのがたまらなく至福のときなんです。

で、実際の作業が追いつけばいいけど、なんといっても初心者ですから(笑)、「次に編みたいもの」ばかりが脳内に蓄積されていきます。そして結局どれから手をつけていいのかわからなくなってしまうという……。Ravelryのqueueというシステムは、そんなニッター特有の現象をまことによく理解しているなーと、使っていくうちに感心するようになりました。まさに脳内で起きていることがそのまま目の前で繰り広げられているような気がします。気に入ったらとりあえずqueueに放り込んでおいて、それから編む順番を決める。

これが料理のSNSだったら、食べたいから作る、おなかが空いたら作る、材料があったら作る、という感じでいちいちqueueなんか使わないと思うんですよね。

で、いま私の脳内キューで1位、2位の座を争っている糸たち。


くつした4号の毛糸といっしょに購入したショペールウールのツイードです。いろんな色のツブツブが入っていて、とってもかわいいです。くつした4号に引き続き、こっちは母用の靴下を編む予定です。ちょっとかわいい感じの模様編みを入れたいなーと思っているところです。

ええ、当初はくつした4号が終わり次第、息つぐ暇もなくこちらに取り掛かる予定でした。 ところが先日、所用で表参道のほうに行ったついでに、気になっていたお店「ラ・ドログリー」を覗いてみたのです。編み物にハマるまではその存在すら知らなかったのです。それがいろんな編み物サイトを徘徊するようになって、パリのオシャレな手芸屋さんが表参道ヒルズの裏にあると知りました。

これまで、私にとって表参道ヒルズの裏側といえば、新潟のアンテナショップを意味していて(笑)、必ず柿の種を山ほど買って帰るのがお決まりのコースだったのです。柿の種のもうちょっと先に、こんなオシャレなショップがあったとは!

お店に入ると、もう一気に「キャー☆」となってしまいました。これはヤバい。かわいすぎる。落ち着け自分。と言い聞かせてみましたが、素敵すぎるお店になんだか舞い上がってしまいました。平日のお昼だというのに、店内には同じく「キャー☆」となっている女性がたっくさん(笑)。

で、ひとしきり店内をなめるように(笑)眺め回した後、毛糸が並んでいるウィンドウの前で固まっていると、店員のステキなお姉さんが話しかけてくれました。

「なにかお探しですか?」
「ええと、なにか首に巻くものを編もうかなーと思って。サラッと。夏でも日よけとしても使いたいんですよね」(超漠然。)
「色は?」
「なぜか青ばかり持ってるので(笑)、今度は緑系が欲しいなーと思うけど……。あ、あの紫もかわいいですね!」(超漠然。)

そこに並んでいる毛糸の色がね、もうほんとにきれいでした。目移りしないほうが無理ってものです。それからというもの、店員さんは舞い上がって漠然としてて目移りしまくりの私の希望を根気強く聞いてくれて、糸選びのアドバイスをしてくれました。で、今回買ってきたのがこの糸です。


「Kaléido」という、バンブー素材の糸。リネンも入っていますが、バンブーの割合が高いので、しっとり、トロッとした柔らかい感触。とっても気持ちいいです。実際は写真よりもう少し光沢がある感じかな。あれこれ悩んだ末に、結局いちばん最初に目が留まったこの糸にしました。

これでシンプルなスカーフを編むことにして、編み図をいただきました。
「編み方、わかりますか?」
「たぶん大丈夫だと思うんだけど…、初心者なので自信ありません!」
とお答えすると、サンプルの糸を使って丁寧に教えてもらいました。かけ目&2目一度のシンプルな編み方。自分でも1段編んでみて、うん、これなら私でもできる。と思いましたよ。

というわけで、いままで築き上げてきたキューを根底から覆す、初登場第1位の糸が出現してしまったのです(笑)。せっかくRavelryさんがきちんとqueueで管理してくれても、やっぱり人間の気まぐれにはかなわないみたいです。ああ、どっちから手をつけるべきか、悩む。(悩んでる暇があったら編んだら?)

2011年6月16日木曜日

くつした4号完成 - ぎりぎりソックス

くつした4号、完成しました。



一応、目標にしていた「父の日」に間に合いました!
でもこれだけで送るのはちょっと自信がない(笑)ので、父の好きなコーヒーもいっしょに送ろうかなと思います。まだそっちの準備もしてないし、届くのは父の日を過ぎるだろうなあ……。

締め切りがある仕事なんて、会社を辞めて以来久しぶりだなあ。このホッとした感じ、久々に味わいました。で、恒例のひとり反省会;

  1. 輪針には慣れました。むしろ棒針には戻れないかも。編み始めたときに「輪針は目が落っこちる心配ないから安心♪」みたいなことを書きましたが、ウソです、実際には落ちまくりでした(笑)。1段編み終えて「あーやれやれ」って、何を思ったか編み終えた目が並んでいるほうの針をピューッ!と引っこ抜いちゃったこともあった。魔が差したとしか思えません。ツルンと滑りのいいaddiの針は、確かに編むのが速くなりますが、取り扱いには要注意。
  2.  自分の靴下を編んだ後だったので、こんなに大きい靴下でいいのか不安になった。こっそり相棒に試着してもらったら意外とピッタリだった。男物ってそんなもんか。
  3.  ちょっと糸が割れちゃった。どうすれば割れずにキレイに目が揃うんだろう。。
  4. 一応左右の模様を合わせようと思って、編み始める場所を同じにするために余分な毛糸を切って編んだので、毛糸がギリッギリで足りた。冷や汗かいた。それなのに左右で微妙に、というか明らかにズレた。 


相変わらず編むのは下手っぴーで、編み目が安定していないから靴下の右と左で大きさが違っちゃうし、目を落としては「ヒー!」と叫んじゃうし、毛糸が割れて汚くなっちゃう私ですが、今回の靴下の後半で少しわかってきたことがあります。

編みぐるみ作家のタカモリ・トモコさんが「ほぼ日」でおっしゃってたんだけど、
毛糸は「我」が入ることを嫌うと、私は思っています。
毛糸のおかげ、毛糸を使わせてもらっているという気持ちで編んでくれると
私はとてもうれしいです。
って。「羊のおかげ」みたいな表現を使ってたと思うけど、それを読んで、なんか日本らしい考え方でとてもすてきだなあと思ったのです。


法隆寺の修復を手がけた宮大工棟梁・西岡常一さんの本(正確には聞き書き)を読んだことがあるんだけど、なにかを建てるときに昔の大工さんは山をまるごと買ったと。で、木にも日当たりのいい場所でまっすぐ育ったもの、幹が曲がりくねったもの、丈夫な木、弱い木、いろいろあるんだけど、それぞれの特性やクセを見抜いて、適材適所に使う、みたいなことを言ってました。

どんな木も規格の寸法どおりにまっすぐ切って使うんじゃダメなんですって。それだと10年後、50年後、100年後にクセが出て、曲がったりねじれたりする。木のクセを知って、100年後の姿を感じて、そのうえで木を活かす。

西岡さんのお話は建築という枠を超えた大切なものが詰まっていて、ほんとうにおもしろくて大好きなんだけど、タカモリさんの言ってることもそれに通じるものがあるなーと思ったのです。

ま、編み物をする人が羊を1頭まるごと買って、「この柔らかいおなかの毛はストールか赤ちゃんのセーターにしよう、背中のところはお父さんのベストね」みたいなことをするのはまず無理だと思いますが(笑)、毛糸のもつ特性を活かして、羊の気持ちになって編むというのかな、うまく表現できないんですが、そういう心構えで編むと素材を生かしたいい作品になるんじゃないかなーと。うまい下手の問題じゃなく。

で、今回はそよ風が吹いて気持ちのいい牧場でおいしそうに草を食べている羊さんたちのことを想像したりしながら(笑)、毛糸を押さえつけないように気をつけて編むようにしてみました。そうしたら、いままでよりなんとなくふっくらと仕上がったような…気が…するんですが、気のせいかな(笑)。編み物を長くされている方はきっとそういうことを意識せずにできるんだろうなーと思いました。やっぱり手仕事ってすてきです。



なんだか長くなっちゃいましたが、今回は「ぎりぎりソックス」と名づけました。父の日ギリギリだったのと、毛糸がギリギリで間に合ったというハラハラドキドキな日々を表現したものでございます。
上の写真は、クリーニング屋さんのハンガーで作ったお手製ソックブロッカー(笑)。適当に曲げただけ。ちゃんとしたの、欲しいです。