2011年7月8日金曜日

まきもの2号はじめました

先日完成したまきもの1号の使い勝手のよさに気をよくした私、つぎのお題も「スカーフ」にしました。気に入った食べ物は飽きるまで食べ続けたりするのですが、編み物でも気に入ったパターンは何度も編んだり、おんなじメーカーの毛糸をあれこれ使い回したり、することになりそうです、どうやら。

今回の糸はこちら;



ROWANの4ply cottonという糸です♪
ROWANの糸で編むのは初めてなのですが、とても気に入りました! さすがROWAN、噂には聞いていましたが、色、編みやすさ、肌触り、期待以上です。
糸玉の状態で見る色よりも、実際編んだときのほうが色がすごくキレイなんですよね。編まれたときに実力を発揮するという感じ。能ある鷹は爪を隠す?なのでしょうか。

それにしても新品の糸玉を眺めていると、その美しい巻き方にウットリ。糸が綺麗に整列していて、編むのがもったいないくらい(笑)、芸術的な巻き方ですね。

ただ、この糸、もう生産終了?なのかな、検索してもあんまりどこにも売ってない。。残念。



パターンは Lace Ribbon Scarf というものです。Ravelryではすでに5700回以上編まれている、おそらく有名パターン。

英文のパターンにもだいぶ慣れてきました。ま、平面で長方形のスカーフなのでこれといって複雑なことは書いてないのですが、 自分にとってはかなりチャレンジングな模様編みの部類に入るわけです(笑)。で、最初は「うわー複雑ー! こんなの絶対一生かかっても覚えられない」と思いました。ええ、今でも覚えきれてません。なのでほんと超スローペース。

そしてもはや恒例になった編み直しもすでに経験しました。今まで作ったものも、ひとつとして編み直しなしに完成したものはないので「もう慣れっこだい!」と強がってみたいのですが、何度やっても心の傷はけっこう深いです(笑)。

そして振り返ってみると、致命的な過ちを犯してしまうのって、隣にたまたま相棒がいて、なにやら話しかけられ、その応答をしている最中に多発していることに気づきました。おかげで「編み直しをするyumiket」の物真似がやけに上手になりましたよ、彼は。

「あっ…………!!!!!!」 (手が止まる)
「やっ…ちゃった……」 (声が震える、肩を落とす)
「…………。」 (無言で編んでたものをほどく、半べそ顔)

みたいな物真似をうれしそうにやってみせてくれる相棒。くぅぅぅぅ。



そんな訳で、痛恨の編み直し現場を多数目撃している相棒。先日こう言いました。
「完璧に仕上げたい気持ちはわかるけどさ、失敗をなんとか誤魔化したり、それを逆手にとって先に進むことはできないのかな」
「ごまかしはしょっちゅうやってるよ、でもなぜか話しかけられたときに致命的なミスをやっちゃうんだよ…」
「せっかく自分で作るんだから、ちょっと間違いとかあったほうが愛着がわくと思うんだよね。それが手編みのよさだと思う」

そして、こう付け加えました。
「だけどさ、いい芸術作品や科学の発明って、失敗から生まれることが多いよね。そこから何か新しいものを作るのって楽しそうだよ。編み図どおりに正確に編むのも大事だけど」

私が彼に初めて編んだベストも、あのときは今以上に初心者だったので、胸の真ん中に大きな穴が開いてしまって修復のしようがなく、編み直そうと思ったのですが、意外にも相棒はそういうのを喜んでくれたのでした。

日頃から割とエキセントリック(?)な考え方をする人で、日本の学校教育になじめなかった(笑)のも無理はないと思われるのですが、「失敗から新しいものを生み出す」というのは彼らしい発想で、なんだかちょっと考えさせられました。


めげずに失敗を繰り返して、いつか、自分のオリジナルの何かを生み出したいな。