ついにブロッキングも終わり、完成しました!
いつもはウンザリするほど苦手な糸始末も、なぜかフェアアイルだと楽しめました。色がいっぱいあるからかな? これはうれしい発見でした。
思えばCraftsyのクラスにエントリしたのが今年の2月。ビデオレッスンで勉強して、スワッチを延々編み続け、毛糸が届いたのが5月の半ば。
着想から完成まで半年近くかかった計算になります。
以下、備忘録的なメモを少し。
パターンから変更した点は次の通り;
- 指定糸はDKだったがfingering(中細)に変えた
- その結果、横ゲージはなんとか合わせたが縦ゲージが合わなかったので、段数を適当に増やした
- 段数を変えると袖ぐり、襟ぐりの減らし目部分のチャートも変わってしまうので、エクセルでチャートを作って編んだ
- パターンでは裾のゴム編みから編み始めるのだが、ゴム編み部分で最終的な丈の微調整をしたいなと思い、別糸で本体から編み始め、最後にリブを編んだ
- 仕上げは一目ゴム編み止めにした
[参考]
間違いなくまた同じような経験をするであろう自分に向けてメモを残しておきます。
指定糸と違う太さで編む場合の対応方法(笑)。
パターンで指定されたゲージ= 26目 / 4インチ(10cm)= 6.5目 / 1インチ
私のゲージ= 30目 / 4インチ(10cm)= 7.5目 / 1インチ
それで作りたいサイズが 32インチだとする。
パターン通りのゲージだと 32 x 6.5 = 208 で208目作り目をすればいいのだが、私のゲージだと 32 x 7.5 = 240 なので240目必要になる。
*これが一般的な計算方法なのか、そもそも正しい方法なのか、申し訳ないですが私にはわかりません。ただ、海外パターンの場合、そうやって必要な作り目数を算出すると、だいたいそれに近い数のサイズが存在するので、あとはそっちを参照しながら編めばいいということになります。サイズ展開が多いパターンはこういうときにも便利です。
以上、備忘録終わり。
初めてのフェアアイル、こんなに多くの色を複雑に編み込むベストで、キットを購入するのでもなく、本の配色を使ったり一部アレンジするのでもなく、いきなりオリジナルのカラーワークに挑戦したのは無謀だったかもしれません。何度かスワッチを編んで頑張りましたが、出来上がったものはやはり完成度が高いとはお世辞にも言えず、課題はたくさん残りました。でも、それでも充実感でいっぱいです。
春先に考えた配色なので、イメージとしては春の野原。雑草とか、いろいろな植物が一斉に芽生えて、ところどころ小さな花が咲いているみたいな。自分のなかではそういうイメージで編みました。
あと、パターンは伝統的なフェアアイルのモチーフを使っているのですが、シルエットは現代的というか、身体にきれいに沿うデザインなのもうれしかった。ガバッとした袋っぽくならなかったところがお気に入り。
そしてCraftsyのこのクラス、私にはとてもよかったです。英語であること、添削などがないこと、などなど障害は多いけれど、自分にはこんなゆるい感じのやり方が合っているのだなと認識しました。
何かひとつ作業をするときでもMary Jane先生は考えられるいくつかの方法を紹介して「私はこの方法が好きだけど、あなたは自分に合う方法でやってね」と。すべてこのスタンス。そして最後にこう付け加えてました。「これはあなたのプロジェクトなんだから」。
フェアアイルという伝統的な編み物だからと身構えず、自分らしく編むというところが共感できました。
そういうMary Jane先生はビデオレッスンのなかで編む実演をしていて、なんと色を間違えて編んじゃったのです! 本番なのに「きゃー間違えちゃった てへぺろ☆」みたいになってて、「これはこれでキュートだから直さないの。完璧主義の人は直してね。ウフ♪」みたいな。
ま、アレですよ。それが人生ってもんですよ。間違いから学ぶこともある。というか、間違いからのほうが多くを学べるんじゃないかな。と歳を重ねるとそう思う(笑)。
「失敗は成功の母」の言葉を残したエジソンに敬意を表して、野原のエジソン・ベストと命名することにします。愛称はエジソンくん(笑)。
エジソンくんを仕上げて、さすがにお腹いっぱいになったので、次はあまり考えずに編めるものにしようと思っていたのに、実はこっそりまたスワッチ編み始めてしまいました。さすがに真夏だよ暑いよと頭では理解しているのに身体が言うことを聞きません。どうしよう・・・。