2013年2月1日金曜日

カーディガン完成 - Argo

お正月から編み始めたカーディガンが完成しました。
といっても完成はけっこう前のことで、しかも

編んでいる期間 < ブロッキングとボタンつけ期間

という遅仕上げニッターであります。


パターンはロシア人デザイナーSvetlana VolkovaさんのArgoという作品です。Argoといえばちょうどベン・アフレックの映画が公開中なので、アレのこと?と思いましたが、調べてみたら、ギリシア神話に出てくる大きな船の名前なのですね。そしてこの船、黄金の羊毛(the Golden Fleece)を探す冒険のために造られたというのですから、ニッターにはとっても興味深いところです。ゴールデン・フリース。なんという甘美な響き(笑)。

編み物を愛する勇者たちが伝説の羊毛を捜して旅をする物語、みたいな小説が書けそう。うっとり(妄想中)。武器はもちろん輪針とかまち針とか(弱そう)。

話はそれましたが、ギリシア神話も編み物に関係するとなると俄然興味がわいてきますね。いや、別に編み物に直接は関係していないけれども。


このカーディガンはトップダウン、シームレスという理想の黄金律(?)を兼ね備えたパターンです。というか、それしか編めないので選んだとも言えます。これまでトップダウン、シームレスのウェアといえばラグランスリーブしか経験がありませんが、こちらはなんとセットイン・スリーブ形式。どうやら今流行しているらしい、SusieMという方が開発したcontiguous methodという編み方が採用されているらしいのですよ。

ラグランじゃないのにどうやって肩線と身頃と袖を編んでいくの?と最初は「???」状態でしたが、パターンのまま編んでいくとアーラ不思議、いつの間にかちゃんと形になっているではありませんか! 数回のラップ&ターンや増し目をするだけでできちゃうなんてミラクル! 思わず「ほーう」なんて声を上げてしまいました。


大きさはxsからxxxLまで7種類展開されていますが、中間の人は小さいサイズで編んだほうがいいわよ、というスヴェトラナさんの忠告に従ってxsで編みました。編んでいる最中は「どう考えても小さくないか?」と何度も不安になりましたが、出来上がってみたらピッタリ! 怖いぐらいピッタリ! 小さいほうで正解だった!

ただ、編んだ人が何人も指摘しているように、パターン通り編むと、わりと袖がきつめです。脇の下とか場合によっては窮屈に感じられるかもしれません。私も少ーし袖の目数を増やしました。ほんのちょっと。袖の減らし目も回数を減らしました。やっぱりロシア人って手足が細くて長いのかしら。

それと、本来なら別に編んで後から縫いつけるポケットがあって、それがデザインのポイントでもあるのですが、私も一応編んだのですが、まだつけていません。ボディは7段階あるのにポケットは1サイズなので、パターンのまま作るとxsの私には巨大ポケットになっちゃう。で、パターンの2/3くらいの大きさに小さく作ったのですが、、、それでも私の場合、身丈が短い(涙)ので、バランス的にどうなのよ、、、と迷ったりして、まだつけてない。そのうち気が変わってポケットをつけるかもしれません。


ともあれ、このパターン、ほんとに楽しく編めました。とてもわかりやすく書かれているし、難しいテクニックもほとんどないし(wrap & turn だけかな)、私のように初めてセットイン・スリーブに挑戦する方でも大丈夫だと思います。これは絶対にまた編みたいパターンです。次回はもうちょっと襟を高めにしたいなー。コート風にね。