2012年11月13日火曜日

ベスト2号完成 - 2歳児ジレ


初心者にとって編み物が難しいなと感じる瞬間は、編み方などの技法についての問題ではなくて、もっと他のところにあるのではと最近感じています。基本的な技法については検索すれば親切丁寧に教えてくれるウェブサイトがいくらでもありますし、YouTubeで動画も見られるし、そういう意味では独習者にとっていい時代なのです。
ほんと感謝しています。

私が編み物をしていて最も厄介だなーと思うのは、思った通りの大きさに仕上がらないこと(笑)。マフラーやショールなら予定の大きさと違っても全然オッケーなのだけど、ミトンも、まあ、少し大きいぐらいなら笑って許そう。だけど、帽子や靴下だと出来上がりの大きさは重要ですよね。さらにウェアともなると、たとえパターン通りきれいに編めたとしてもそれが身体に合わない大きさだとしたらとってもダサーく見えちゃったりします。大事故になりかねません。

編み物の先生や上級者に相談すれば、答えは簡単、スワッチをきちんと編んで、パターンのゲージと合わせなさい。と答えることでしょう。ええ、それはそうなんです。
だけどね、指定糸じゃない糸で編む場合は?
これもだいたい編み物の教科書を見ると答えが載っています。編み針を1号か2号上げて(もしくは下げて)編みましょう。

でもでも、1号や2号ではとても間に合わないほどゲージが違ってしまっているときは?

おそらく、答えはきっとこう。「初心者の人は指定糸、または指定糸と同じ太さの毛糸を選ぶべし」。

そう、パターンを決めてからそれに合う毛糸選びを始めればそれほど失敗はしないはず。わかってるんだけどねー。わかってるんだけど先のことを考えず感覚で毛糸を選んでしまう感性先行型。こうして感性先行初心者はしょっちゅう後悔するハメに陥るのでした。


この毛糸を買ったのはまだ残暑が厳しい秋のはじめ。都内の某百貨店で購入しました。たまたまフラリと入った百貨店で、某プロ野球球団の日本シリーズ進出?あ、いや、日本シリーズじゃなかった、忘れたけどなんとかシリーズ進出の応援セールというのをやっていて、そこに入っているパピーのお店のワゴンに並べられていたバーゲンの毛糸。5玉入り。見たこともない糸なのでそれが安いのか高いのかもわからないまま、何気なく買っちゃったのです。

それからしばらくして、その毛糸を買ったことすら忘れかけていた頃、Ravelry内を徘徊していて、このジレのパターンを見つけました。フランス語のサイトですが、このパターンは英語で書かれています。編み方がとても簡単そうなのに可愛い! それでほとんど即決でパターンを購入。なぜかというと例の応援セール糸で編もう!とそのとき心に浮かんじゃったのです。ですがこのパターン、子ども用なのでサイズは2歳~12歳までの6サイズ(笑)。

Ravelry: Ewa in english

心に浮かぶのは簡単ですが、それからはけっこう大変でした。パターンは並太(Aran)くらいなのに、この糸、もっとずっと太いのです。糸を見ただけで太さがわかるほど私は熟練ではないので、だいたいいつも表示されている50gあたり(または100g)の長さを参考にするのですが、50g=85メートル。当たり前ですが、ゲージが全然合いません。あーでもないこーでもないとスワッチを編み続けること数回。ついに出た結論は、2歳用の作り目で編めば、ちょうどくらいの大きさになる!

指定糸とは太さが違うとはいうものの、自分の着るものを編むのに2歳児サイズの作り目で編むというのは、なんか不思議な気分でした。編んでる途中も「やっぱり小さいかなー」と何度も不安になり。ま、小さすぎたら友人のお子さまに差し上げようと、開き直って編み続けましたが。


レース模様もとても簡単で覚えやすいし、袖も首周りもすべて直角に編むだけなので減らし目など難しいことは一切なし! 簡単なので大きさのアレンジがしやすかったのがうれしい限り。そしてガーター編みってほんと可愛い♪



そしてブロッキングも終わって着てみると、なんとまあ、ぴったりサイズ! やったー! ぴったりすぎてジレの下に厚着はできませんが、それでも狙ったとおりのサイズに仕上がってほっと一安心。ボタンホールのないデザインで、パターンにはただ「ボタン用のループをつける」としか書かれていないので、編まれた方の情報によりこちらのページを参考にしてつけてみました。お気に入りの一着。