2012年5月5日土曜日

紡毛糸? 梳毛糸?


染色羊毛、というものを買いました。 クロスブレッドという羊の毛を染めたもので、目の覚めるような黄色です(笑)。

染めてある羊毛を買ったのは、スピンドルの練習をするのにカラフルなほうが楽しくできるかな、という単純な理由。あまり深く考えていなかったのですが、思った以上に手強い羊ちゃんでした。

最初に練習したロムニーやペレンデールは、毛がくりっとしたくせっ毛で、紡いでいるときに自然と絡まり合って糸になってくれる安心感みたいなものがあったのですが、この色つきクロスブレッドさん、なんというかストパーかけたような直毛で、なかなか私の手になじんで糸になってくれないのです。いわゆるツンデレですな(笑)。いや、ツンデレだったら「デレ」の瞬間もあるはずなのですが、もうツンツンしっぱなしで、ようやくスピンドルに慣れたと思ってちょっと自信のようなものが湧いてきたところだったのに、時計が逆戻りしたみたいに初心者以下になって糸がブチブチ切れてしまうのです。

困りました。

で、戦術を変えました。はじめはスライバーの状態でそのまま紡いでいた(いわゆる梳毛糸?)のですが、これをハンドカーダーにかけてローラッグという物体にトランスフォームさせてから紡いだほうが(いわゆる紡毛糸?)ツンツンしにくいのではないか、と。

それでハンドカーダーという道具も買ってみることにしました。ペット用のブラシを大きくしたみたいな道具です。意外とお値段が高くてビックリです。いままでに購入した編み物道具のなかでも一番高価だと思います。

このハンドカードという作業もこれまた手強くて、これはこれで後日書いておきたいところですが、結果から申し上げると、「いきなりスライバー紡ぎ」よりはいくぶんマシになりました。糸が切れなくなっただけでも気持ち的に楽です。

だけど、これが果たして本当に紡毛糸というものなのかどうか、はなはだ疑問なんだなあ。「空気を含んで軽くて温かくふわっとしている」のが紡毛糸だとしたら、いま私が紡いでいるのがそれに当たるのか、ちょっと自信ないです。

いろいろ、わからないことだらけなんだけど。それでも、糸を紡ぐのは楽しいからいいです。ゆっくり研究していきます。