2012年5月11日金曜日

ベスト1号完成 - ミスター正統派

できあがったのは2月なのですが、今となってはたいへん季節はずれな訳ですが、記録として残しておきます。これ以外にもけっこうこまごまとした小物を編んだりしたのですが、そちらは省略。



私が編み物を始めるきっかけともなったサイト『たた&たた夫の編物入門』から「ツイードの前あきベスト」です。 ある日たまたま訪れたこのサイトで「へぇ~、編み物っておしゃれなんだな」と思い、さらに海外の編み物が日本のとは違う部分がけっこうあることを知ってとても興味を持ったのが最初です。

でも紹介されているウェアを編む技術も気力もそのときはまだなくて、小物をメインに編んだり、しかもつま先から編むソックスとか、とじはぎなしのプルオーバーとか、簡単といえば簡単ですが、なんとなく本筋から離れているような(最近はつま先靴下もとじはぎなしもよく目にするようになった気がしますが)、「そっから入る?」みたいなところからスタートしちゃったなーという思いは実はなんとなくあったのでした。「いいじゃない順番なんて。編みたいものを編みたい順に編めば」と思ってはいるのですが、いかんせん本を見て「わ、これ素敵♪ 編みたい」と思ってもテクニックがね、身についてない(笑)。

要するに編み物の教則本で「これは基本中の基本ですよー」と教えているような技術を知らずになんとなくここまでやり過ごしてきちゃったという思いがあって。
引き返し編みは知らないけどラップ&ターンはなんとかできる、みたいな。

そこで、去年の11月の終わりにこのベストを編んでみることにしました。クリスマスに間に合うかな、と思いつつ、相棒のベストです。(いきなりプレゼント用……笑)



まずは教科書を手に入れて。




糸は憧れのRowan Felted Tweedです。メンズだけど赤、なんです。だけど深みがあって温かみがあって男の人にも似合う赤だと思います。

ただ、ゲージが合わなくて苦労しました。たたさんのサイトではRowanspunというすでに廃番になっているらしい糸で針は6号なのですが、毛糸が違うせいか私の編み方に問題があるのかゲージが合わず、結局4号でなんとかなりました。指定より2つも細い針なんて、いいのかなーとドキドキ。

結局、完成までに3か月近くかかりました。クリスマスには間に合わず、お正月も、バレンタインも、相棒の誕生日にも間に合いませんでした(笑)。メンズのウェアって編む分量がハンパなく多いのですね。。

編み方自体、ウェアを編みなれている方でしたら難しいところはないと思うのですよ。ただ私の場合、肩の引き返し編みとか、肩はぎ、脇とじ、前立てなどなど、初めてのことだらけで教科書を見ながら基本のテクニックをやってみるのは大変でした。でも、とてもいい経験になったと思います。ただし、2目ゴム編み止めだけはどうしてもできなかった(笑)ので、いつものジェニーさんののびのび伏せ目にしてしまいました。



なんとか完成までこぎつけたのですが、細かい部分では残念なところがたくさんあって、とても満足できるものではありません。だけど、きちんと基本に則ってやったぞという達成感を得られたのでうれしい限りです。

でも、これで本でも雑誌でも、どんなパターンでも編める!という自信まではまだなくて、やっぱり当分はRavelryでtop-downとかseamlessとかそういうのを探して編むんだろうなあ(笑)。