くつした3号の片足を編み終えて1週間が経ちました。
ここのところなにやら忙しくてなかなか編み物の時間がとれず、「編みたいー」という欲求を満たすこともままならず、そういうのがストレスになっていたのですが、逆にそれをストレスと感じることで、編み物が自分にとって単なる暇つぶしではなくこれほどまでに欠かせないものだったのか!という発見に至ったりして、とにかく悶々と過ごしておりました。
で、少しでも時間ができるとちょこっと編み、を繰り返し、昨夜はいよいよかかとができるぞ、という段階まで来たのですが、ラップ&ターンして、ラップした糸をいっしょに編んで、などなどしていたのですが、ふと気づくとかかとに巨大な穴。え? なにこれ? ってくらいのサイズ。
なんか、やっちまったみたいです。
得意の「なかったことにする」戦術も効かないほどのダメージですよ。これはマズイってんでそこまで戻って一生懸命修復に努めました。普通のメリヤス編みならなんとか修復できるようになったんです、これでも。ですがかかと……、ラップ&ターンやら増やし目やらしてあって、なにがなんだかわからない……。
で、結局、全部、ぜーんぶ、ほどきました。ほとんど半泣きです。
ほどいてるときにちょうど相棒が部屋に入ってきたのですが、相棒いわく、私の背中から哀愁がにじみ出ていて「お岩さんのようだった」と。くぅぅぅぅ、「いちまーいにまーい」って雰囲気だったんですね。。
ともあれ、スッキリしました(無理やり)。心機一転、がんばりますよ。この1週間はなんだったんだという自問にはあえて答えずに(笑)。
ですが昨夜はいろいろ考えました。編み物が得意な方のブログを拝見すると「これ、編みます☆」「編みました☆」てな感じでほんとに華麗に優雅に編んでいらっしゃるのに、なぜ私はこれほどまでにやり直してばかりいるのか。こう見えて自分、割と手先は器用なほうなんだけどな(と思い込んでいただけなのか)。
たぶん10年前の自分だったら「ああ、もういやー!キーーー!」ってなって、投げ出していたかもしれません。だけどダテに年を取ったわけじゃなくて(笑)、喜びも悲しみも不条理なこともそれなりに経験してきて、こういう状況の自分とも折り合いをつけられるようになりました。うん、なんか、事故だけど、うれしくない状態だけど、それ以上に編み物が好きだからだいじょぶ、みたいな。
編み物は、よい精神修養にもなりますなー。というか、もっと上手になればそんな余計なこと考えずに編めちゃいますね(笑)。
写真は本文とはまったく関係ありません。
Jennifer Causeyさんによる、The Makersというプロジェクトから見つけました。ニューヨーク在住の「ものづくり」に携わる人々を取材、撮影したもので、どの写真もすごくきれいなんです。
こういう写真見てると、なんだかちょっと元気出ました。